人間であれ(2002 保育)

『キリスト教保育』2002/10 巻頭言 キリスト教保育連盟発行

 かつて、頌栄保育学院の図書館書庫で、倉橋惣三の太平洋戦争開戦時の文章に出合って愕然としたことがある。幼児を戦争に役立てるための「保育」に就いて朗々と語られている”美文”である。倉橋といえば『幼稚園真諦』など子供の持つ絶対的尊さを説いて日本の保育史に貢献した第一級の人である。内村鑑三の影響を受け、聖書の幼児観を包含した実践者である事を考えれば、広い意味でキリスト教保育にも関わりのある人である。その倉橋が何故に、との疑念を同学院副学長でありA.L.ハウの研究家でもあった高野勝夫氏にぶつけてみた。

“人間であれ(2002 保育)” の続きを読む

教会は生きている − 先にいる者が後になる(2000 神戸教會々報 ・パイプオルガン完成の3ヶ月前)

しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。(マルコ 10:31、新共同訳)

神戸教會々報 No.160 所収、2000.12.24

(健作さん67歳、パイプオルガン工事中、牧師退任まで残り1年3ヶ月)

“教会は生きている − 先にいる者が後になる(2000 神戸教會々報 ・パイプオルガン完成の3ヶ月前)” の続きを読む
error: Content is protected !!