東の博士たち(1977)

1977年1月2日 新年礼拝 岩国教会週報
「先週(降誕祭第二)説教より」マタイ2:1-12

(岩国教会牧師12年、健作さん43歳)

イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東からきた博士たちが…言った。(マタイ2:1)

 「ヘロデ王の代に」。この言葉はこの国の民衆の重い苦しみを表す。支配者ローマ人に取り入って自分の名誉欲のために王となった一族が支配する民の苦しみは下層ほど重い。そして流れに従う者は受け身の苦しみだが、イスラエル預言者の道を歩む者は、あえて苦難を身に負う。イエスの誕生は初めから十字架の道を示している。

 「東の博士たちが」。異邦人によってイスラエルに救い主の誕生が知らされるというのがマタイの主題である。

 イスラエルに謙虚さが求められているが、民族問題として捉えるなら、差別してきた異民族から聞かねばならない在りようが示されているし、異邦人を用いて語る神の語りかけを聞くことが許されている、とも言える。我々今日の日本人はアジアの隣人の声にそれを聞く耳を持っているかどうか。異邦人といっても、彼らは旅する異邦人である。熱狂主義者でも観念論者でもない。自らの足で野をよぎり、丘を越え、星を道しるべに、自分に異を立て、異なった土地と時間へと旅立つ者である。十字架への道は、旅立つ者によって担われているが、東の博士たちはそのことを暗示していないだろうか。旅立つ者の勇気と共に神は居まし給う。

(1976年12月26日 年末礼拝 岩井健作)


(報告欄より)
 共同の祈り「1977年の教会の前進のため」
 礼拝後、長老会。
 山口東分区牧師家族会 4日(火)光簡保センター
 牧師在宅日 4日(火)
 祈祷会・聖書研究会 5日(水)


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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