祝福された人々(1976)

1976年11月21日 永眠者記念聖日 岩国教会週報
「先週説教より」マタイ25:31-40

(岩国教会牧師12年、健作さん43歳)

父に祝福された人たちよ、…あなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。(マタイ25:34)

 「私が空腹のときに食べさせ…病気のときに見舞い」(35節)で始まり、「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」(40節)に結ばれる、この有名な福音書の箇所は、根本において私たちの生き方を矛盾多い社会の澱みに喘ぐ人たちへと向かわせる促しを持っている。

 それは、固定化された愛の徳目ではなく、イエスも自分の兄弟だと云われる人を、置かれた状況で見つけ出してゆく積極的な生き方への指示である。だが、その促しを真剣に受け止め、一生懸命にやってゆく時に私たちが出会う落とし穴が問題になる。一生懸命に良いことをすることは、丁度クスリのようなもので、必ず副作用がある。善意の行いの影で、自我(エゴ)を誘う悪魔は蠢(うごめ)く。痛手も負う。だが、その脆い部分が「十字架の愛」「あがないの愛」を実現された方によって、最後のところで克服されているところに、救いがあることが示されている。34節の「用意されている御国」とはそういう意味である。この聖書のテキストは、困っている人を"助けない"とは云っていない。知らないうちに「したこと」(40節)の重みが語られている。「したこと」の中には、自我(エゴ)と天秤に掛ければ暗い影の部分が多くある。それでもイエスの兄弟だと云われる人々への関わりが許されているのが、祝福された人々の特権ではないだろうか。

(1976年11月14日 説教 岩井健作)


(報告欄より)
 共同の祈り「市民講座:岩村信二講演会のため」「待降節を迎えるために」
 礼拝後、永眠者遺族午餐会、夕礼拝。
 西中国教区信徒大会 22日(月)23日(火)広島女学院高校 
 22日、教会発マイクロバス17時出発。23日、教会を7時出発。
 牧師在宅日 23日(火)夜
 祈祷会・聖書研究会 24日(水)
 岩村信二牧師講演会(第13回 市民講座)岩国教会(婦人矯風会後援)
  テーマ「これからの家族・結婚・性、子供の教育の視点から」
 山手家庭会 26日(金)

 ノーサップ宣教師(日・北米宣教協力会 総幹事)先週礼拝に出席。
 ダグラス・マッカーサー宣教師(西中国教区所属)先週礼拝に出席。
 :NCC岩国兵士センターの主事として、特に、米軍基地兵士へのカウンセリング・グループワーク等の仕事に当たるため、社会宣教師(牧師ではない)として、ロビン夫人、ご子息と共に2週間前に岩国へ赴任。


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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