1996.11.24、神戸教会、
降誕前第5主日、収穫感謝日・謝恩日
(前週11月17日、浦安教会にて創立20周年礼拝説教・講演)
(神戸教会牧師19年目、牧会38年、健作さん63歳)
11月11日(月)教団常議員会
12日(火)〜14日(木)教団総会(浜松)
先週日曜日(11月17日)は、千葉県浦安市、東京教区東葛分区の浦安教会・創立20周年特別集会にお招きを受け、礼拝説教と午後の講演会の役目を果たさせていただきました。
この教会の牧師・小林晃氏と最初に出会ったのは、私が前任地の岩国教会に赴任した日、もう31年前です。
彼は大企業の社員、教会の青年会のメンバーで、私の引っ越しを手伝ってくれました。
彼はその時、既に会社を辞めて神学校に行く決心をしていました。
太平洋戦争でご尊父が戦死し、ご母堂との将来の生活設計もあり、東京神学大学に入ったのは、それから4年後くらいだったと思います。
入学して間もなく、この学校も1970年代の「紛争」に巻き込まれ、学校の「機動隊」導入に反対した学生たちは、次々と退学させられました。
彼もその中にいたので、後は独学、教団Cコースの教師試験を受け、教団教師となり、市川三本松教会(当時、鈴木省吾牧師)の伝道師として迎えられ、その教会の車椅子の信徒の方を中心にして、同教会の支援で開拓伝道を始められました。
私も当時、借家の住居兼伝道所を訪ねて、祈った日のことなど、懐かしく思い起こします。
教会を設立し、そして10年目に、土地を求め、新会堂を浦安市の東野1丁目に献堂されました。
創立20周年になる日本基督教団 浦安教会です。
現在、会員69名、礼拝出席47名、経常収入1千万。
「地域に仕える」という宣教が展開されています。
小林牧師は私への手紙の中で次のように書いています。
”伝道礼拝については、求道者、新来会者(地域の人々にチラシ1万2千枚を配って案内)、教会員(信仰歴・年齢で若い人たちが多い)に向けて、福音を説いていただきたいのです。”
小林牧師自身、阪神大震災後、兵庫教区の1週間に渡る「被災550日、現地研修」にも参加され、兵庫への被災者・教会支援を持続しつつ、浦安教会での牧会をしてこられました。
ビラの作り方、昼食を共にした「交流会」の活かし方、午後・地震をテーマにした講演会の設定など、実によく準備された集会でした。
ビラを見て来られた方に、石井信之・智恵子夫妻(石井和子姉子息、浦安市在住)がおられたのには驚きました。
交流会の席上、地震をめぐって、日常(クロノス・時間の流れ)と非日常(カイロス・時間の切断)が話題となった時、一人の方が、ご自分の体験を通して、証ししてくださいました。
それは、交通事故で瞬時に夫人を亡くされ、二人のご子息が独立された後、現在の夫人と教会で出会われ、共々に信仰と奉仕の教会生活を続けておられる、というものでした。
私にとって、与えられることの多い旅でした。
ホテルの窓から眺めたディズニーランドの花火は時ならぬ風物詩でした。
(1996年11月24日 神戸教会週報掲載
岩井健作)