強く迫る愛(1976)

1976年9月5日 岩国教会週報
「先週説教より」第二コリント5:14-21

(岩国教会牧師12年、健作さん43歳)

キリストの愛がわたしたちに強く迫っている(第二コリント5:14)

 「わたしたちは今後、だれをも肉によって知ることはすまい。かつてはキリストを肉によって知っていたとしても」(16節)。パウロの強い決意である。かつて彼がパリサイ主義的考えからイエスを理解していたことへの悔いと自覚がみられる。もし他人をあるがままの存在として知るのではなく、こうあるべきだという考え方から接してしまうとするならば、それがどんなにすぐれた考え方であったとしても「肉によって知る」知り方になりはしまいか。

 『自閉児の保育』の著者・佐伯幸雄氏が、障害児をその障害という視点から「こうあるべきだ」と見るのではなく、一人の子どもとして"ありのままに"見る目が出てきた時、その子の成長の順序立てができると言っている。教えられた。

 "ありのまま"とは、現状肯定ではない。こうあるべきだという考え方が現実との触れ合いで、破れ、摩耗し、なお"包み入れる"ことで成り立つ。「ひとりの人がすべての人のために死んだ」(14節)という"包み入れる愛"への渇望に立たされる。キリストの愛がわたしたちに強く迫っていることを信じるところで起きる"ありのまま"を知って生きる者になりたい。

(1976年9月5日 説教 岩井健作)


(報告欄より)
・夏期教会全体集会の講師:小林晃牧師より
 来信(岩井宛)「久しぶりに教会のみなさんにお会いでき交わりを深める時を与えられ、私にとっては恵まれた時でありました。…私も、この伝道所(浦安)もこれからであります。これからの伝道・教会についてここしばらくいろんな試みをしながら考えていきたいと思っています。…『浦安通信』が久しぶりにできましたので送りました」。

 共同の祈り「老人の方たちのため」
 礼拝後、9月定例長老会、夕礼拝。
 牧師在宅日 7日(火)
 祈祷会・聖書研究会 8日(水)
 幼稚園理事会 9日(木)
 青年会 9日(木)
 家庭集会 10日(金)

・中谷裁判傍聴記(岩井)
 私と糸井国雄牧師、初参加の妻と、三人で午後1時から行われる傍聴席増加要請行動に間に合うように出かけました。原告の中谷さん側の傍聴希望60名に対し、席は16のみ、要請と抗議は受け入れられず、午後5時まで3時間を交替で傍聴廊下や外で待つこと多い1日でした。内容は護国神社への合祀をすすめるため九州各県の自衛隊地連に状況を問い合わせた当時の山口地連K総務課長の証人尋問。自衛隊が合祀をすすめたことを隠すため、課長職名で出した手紙すら個人でやったと証言する状態でした。終了後、信愛教会で「支える会」を開催、特に財政危機(今までは年3回公判、今年からは6回、5人の弁護士費用等で1回40万円かかる。現在は90万円があるのみ)につき、皆で相談しました。みなさまのご支援をお願いします。なお、中谷康子さんを10月19日に岩国教会にお招きする計画があります。(岩井)


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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