友(1976)

1976年7月11日 岩国教会週報
「先週の説教より」ヨハネ15:12-17

(岩国教会牧師12年、健作さん42歳)

互に愛し合いなさい。(ヨハネ15:12)

 イエスの遺言とも云われるこの言葉から私たちはどれほど多くのことを思い巡らすことであろうか。親子・夫婦・親戚・職場・近所・仲間・教え子・障害者…と身近な関わりを思い浮かべながら、何かを愛さねばならないという声を心の片隅に聞いていて、そこから先に想いが伸びないといった経験がある。この伸び悩みを超える促しとして、ヨハネは「愛し合うこと」の例として"友情"の関係を語っている。だが聖書の比喩から云えば、十字架の愛を『友』の関係を例として語っているのは例外中の例外である。父親の愛の痛み(ルカ15章)、夫婦の愛の忍耐(ホセア)など、人間の自然的愛が比喩にされることが多い。C.S.ルイス(『4つの愛』)によれば、「友情」は同じ真理を見つめることであり、人間の本能的でない愛、自然性や必然性のないもの、それだけに古代ギリシア・ローマ人に理想とされたものだという。

 ヨハネは、友を奴隷と対比して(15節)、愛における自発性、自分ですすんで、喜んでやろうという点を浮き彫りにする。父の御心(十字架の愛の意味)を知った者にとって、大事なことは、自分の想像力を手がかりに、自分ですすんでやっていくことではないだろうか。

 「友と呼んだ」(15節)とイエスが云うとき、そのことが促され期待されている。友と呼んで十字架の愛を私たちの内に宿らせ、実を結ばせようとする、その信頼に応えていきたい。主の御心に従うために喜んでやったことが残る。

(1976年7月4日 岩国教会説教 岩井健作)


(報告欄より)
 共同の祈り「周防教会と新任牧師のために」
 礼拝後、壮年会・婦人会合同例会、地区CS生徒大会反省会、夕礼拝。
 山口東分区牧師会 12日(月)
 NCC岩国兵士センター運営委員会にて13日(火)東京出張。
 家庭集会 15日(木)
 岩国キリスト者平和の会 15日(木)
 今治教会 講壇説教応援 18日(日)

 夏期伝道集会 告知
 主題「神に育てられる」
 講師:小林晃氏(岩国教会出身者、浦安伝道所の信徒伝道者)

 日韓問題 韓国民主化闘争支援 署名、カンパ実施中。
 教団靖国委員会パンフレットの頒布、購入費・カンパ送金。


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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