長府教会 山口県下関市(2001 教会と聖書 ⑧)

「教会と聖書」15号(2001年3月6日発行)所収

(神戸教会牧師、健作さん67歳)

 下関の長府教会を初めてたずねたのは神学生の時だった。

 当時牧師は杉原助氏(下の写真は岩国教会時代の一枚。中央右が杉原氏、中央左は健作さん)。

 続いて川上潔・千葉宣義・尾崎牧夫・小林平和・板垣弘毅の諸氏が牧会にたずさわっている。

 小林平和さんは、御父君亡きあとの東長崎ウェスレー教会に移り、同時に教団嘱託幹事を務めた。彼の癌の末期、かつて描いた長府教会のスケッチを持って、池袋まで行ったが、もはや面会は不可能だった。彼と共に眠っていた一枚である。

「合同特設委員会」の席での彼の眼差し、訥々とした語り口が忘れられない。

 その思想は今も活きている。

エルサレム ヴィア・ドロロ一サ(2001 教会と聖書 ⑨)

フロインドリーブ 旧ユニオン教会、神戸(2000 教会と聖書02)

「教会と聖書」3号(2000年1月1日発行)所収

(神戸教会牧師、健作さん66歳)

 神戸には教会とケーキがよく似合うと、かつて本井康博が「信徒の友」で『近代日本と神戸教会』の書評の機に言っていた。

 ヴォーリズ設計のユニオン教会の旧会堂は、ほんとうにクッキーとケーキの店「フロインドリーブ」に生まれ変わってしまった。

 福音と文化の断絶をのみ強調する神学には、この風景はなじまないかもしれない。しかし、教会建築に内在化された福音は、今も漂う。

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神戸栄光教会 仮設テント(2000 教会と聖書03)

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