教会の風景(序)

序文

 『教会の風景』と題して、自分史を綴ってみたい。

 私が関わった教会は古くて百年余り、「教会が古いとは千年以上のことを言うのだ」(シュヴァイツァー)というヨーロッパの教会に比べたら本当に若い教会である。

 それでもその中には農村の教会あり、街の教会あり、都市の教会がある。

 開拓教会あり、百年以上の歴史の教会もある。

 それぞれ面持ちの違う教会である。

 また、日本に伝えられた教派の伝統によっても教会の性格は異なる。

 私が「生活」した教会は、立地場所も様々であり、教派的伝統も異なる。

 (本文タイトル『教会の風景』という表現は、拙著『聖書の風景』2018年3月31日発行、新教出版社に因んで付けたものである)


 🌸 東京・借家の二階座敷の教会(日本組合渋谷教会)日曜学校生徒。

 🌸 東京・幼稚園のホールの教会(日本組合永福町教会)日曜学校学生徒。

 🌸 岐阜・田舎の開拓農家の教会(日本基督教団 坂祝教会)信徒、日曜学校教師。

 🌸 京都・古都の教会(日本基督教団 京都教会)信徒、神学生、教会学校教師。

 🌸 広島・原爆を受けた教会(日本基督教団広島流川教会)教職(伝道師)。

 🌸 呉・旧海軍の軍港の街の教会(日本基督教団 呉山手教会)教職(牧師)。

 🌸 山口・米軍基地の街、そして城下町の教会(日本基督教団 岩国教会)教職(牧師)。

 🌸 兵庫・港街の教会(日本基督教団 神戸教会)教職(牧師)。

 🌸 横浜・都市の郊外の教会(日本基督教団 川和教会)教職(代務牧師)。

 🌸 神奈川・大学の中の教会(単立 明治学院教会)教職(牧師)。

 🌸 群馬・「新島襄」の教会(日本基督教団 安中教会)信徒。

 なお《教職も信徒》と考えるのは旧組合教会の伝統の考え方。

 日本基督教団では、一旦教職になると信徒籍はない。

 これらは、私が幼少から老年に至るまで、信徒として、また教職(伝道師、牧師)として過ごした教会である。

 それらを「風景」として描写してみたい。

⏪ 教会の風景

 

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