牧会祈祷(1993.7 神戸)

1993.7.25 神戸教会主日礼拝 直筆原稿より

(神戸教会牧師16年目、牧会36年目、健作さん59歳)

 我らの主なる神

 台風の日曜日の朝、私たちは主日の礼拝を守っています。この礼拝が私たちの信仰を新たにするものであるよう導いて下さい。私たちの心の自分中心なあり方が改めて打ち砕かれる時でありますように。

 権力ある者、力を誇示する者、人を支配する者に対しては、聖書に示された神はたえず厳しく、怒りをもって臨み、審きをもって迫られました。しかし、力なき者、しいたげられた者、病める者に対しては、聖書に示された神は慰めをもち、柔和をもってその者たちを包みいたわられ、癒されました。

 最も激しく、最も低く、最も柔和に、その審きと救い、戦いと解放、怒りと愛とを生きられた方、主イエスを今、恐れと親しみをもって思い起こします。主イエスに従う者へと私たちを招いて下さい。主イエスに倣う者へと私たちに力を与えて下さい。主イエスの姿に、神ご自身の隠された姿を信じる者とさせて下さい。

 我らの神よ。地震の災害で一瞬のうちに家族を失い、生活の手立てを失った人たちのことを思います。また長期に火山の災害を受けている人たちのこと、どうか、これらの人たちが再び立ち上がることが力をお与えください。

 来る日も来る日も、汚職で腐りきった日本の政界・官界・財界のありようが報道されています。どうかこのことが「夜更けて、日が近づいている」というように、私たち民衆を含めて、指導者の倫理を正す礎(いしずえ)となり得ますように。宗教者、そしてキリスト者はたとえ少数者であっても、イエスに従うことにおいて、世の潮流に流されることなく、世の木鐸(ぼくたく)であり得ますように導いて下さい。

 我らの主よ。昨日より、教会学校生徒とリーダー109名の者たちが、夏期キャンプを実施しています。自然との出会い、仲間との出会い、神との出会いの経験をお与え下さるようにお願いします。全てのプログラムを守って下さい。あなたが招いた少年少女たちに、どうか、神を愛し人を愛する魂を養って下さい。これらの若い世代が(を)教会の大きな交わりの中で育てて下さるようお願いします。

 我らの主よ、別館建築が着々とすすみ、骨組が見えてきました。どうか安全に工事が行われますように、守って下さい。現場で汗を流し働く人たちを祝福しその労を省みて下さい。完成に向かって私たちの残されたつとめ、募金に力を与えて導いて下さい。

 慰め主なる神、病める者を慰め励まして下さい。高齢化社会の波の中にある家庭に励ましと力をお与え下さい。どうか互いに助け合っていく知恵を、心をお与え下さい。心の悩みを持つ弱い者に、祈ること、ゆだねること、勇気を出すことを、お教え下さい。

 これらの祈りを主イエス・キリストのみ名によって御前にお捧げいたします。

アーメン

この礼拝の説教要旨

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