1976年7月4日 岩国教会週報「先週の説教より」
ヨハネ15:6-11
(岩国教会牧師12年、健作さん42歳)
わたしの喜びがあなたのうちにも宿るため(ヨハネ15:11)
「日本には、神を恐れる人がいないのではないか」。
マニラの観光土産店の女店員を強引にホテルに引っ張ろうとした日本人観光客を見て、そこに居合わせた岩村昇博士(JOCSよりネパールに派遣された医師)に店の主人が言った言葉だそうです。この主人も「私は日本兵が犯した罪の結果生まれた人間です」と語ったそうです。
管理された観光に身を任せ、外からの見えざる力に同化し、加えて内側から自分の精神を倫理的に律する力を失っている人間の姿を「神を恐れることを失った」と言うならば、この言葉はまさに的を射ています。
ヨハネ福音書では「言葉」はイエス自身のことを意味していますが、イエスの存在の前に恐れと驚きを失ったならば、私たちは彼とつながることはできないでしょう。私たちが日常の中に、この観光客とつながる面があるとするならば、そのつながりを、イエスとのつながりで清めていかねばなりますまい。
岩村昇博士は「フィリピンにて」という、上記を記した「通信」の最後を、アジアの一般庶民と医者の生活程度の開きを指摘し、イエスが草の根のど真ん中で過ごしたことを想い、「今われわれがアジアで探さねばならないのは、いただいたものをどうやってお返しするか、その方法である」と結んでいます。聞くべき言葉です。ヨハネも「わたしのいましめを守るならば、あなたがたはわたしの愛のうちにある」(10節)とイエスの言葉を告げています。
イエスのよろこびの宿るため、イエスの言葉を心に呼び覚ましつつ、つながってまいりましょう。
(1976年6月27日 岩国教会説教 岩井健作)
(報告欄より)
共同の祈り「清鈴園のために」
礼拝後、7月定例長老会、夕礼拝。
地区婦人会連合による清鈴園訪問 5日(月)
牧師在宅日 6日(火)
祈祷会・聖書研究会 7日(水)
(7月の主な予定)
岩国キリスト者平和の会 15日(木)
NCC岩国兵士センター委員会 13日(火)東京出張。
今治教会 講壇説教 18日(日)
CS夏期学校 25日〜27日
(報告)
中谷訴訟(死亡自衛官護国神社合祀拒否訴訟)公判 7月1日(木)。牧師参加。
今回は裁判官が変わり、改めて原告弁護団(中平、今村、小池、中川、河野弁護士)よりこの裁判の重要性を訴える弁論と阿武証人(中谷さんの所へ合祀事務手続きに来た人)の調べがありました。今回は年内の公判予定が決まりました。9月2日、10月28日、12月2日の3回。なお、資料集が出版されました。初めての方には解説パンフレットがあります(岩井まで)。
韓国民主化闘争支援、拘束者支援、署名継続中、ご協力下さい。


