納骨者記念式報告・日誌(1995 週報・降誕前・震災から10ヶ月)

1995.11.12、神戸教会週報、降誕前第7主日

(神戸教会牧師18年目、牧会37年、健作さん62歳)

(この日の礼拝説教)ルカによる福音書 10:21-24、説教「教会とこども」


(前週)《納骨者記念式報告

 神戸教会 納骨者記念式、於 舞子墓園教会納骨堂
 フィリピの信徒への手紙 4:4-7、説教「事ごとの祈り」

”主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。”(フィリピの信徒への手紙 4:4-7、新共同訳)


 去る11月5日(日)午後1時15分より、舞子墓園の教会納骨堂にて、岩井牧師司式により納骨者記念式が執り行われた。

 前回(1995年4月)・前々回(1994年11月)と、雨に祟られた納骨者記念式だったが、今回は打って変わって澄み切った晩秋の晴天に恵まれた。

 岩井牧師はピリピ書4章をテキストに、この場にこうして皆で集まったことの意味の大きさ、思い煩うことはまだ主に信頼しきっていないこと、事ごとに神に祈ることの大切さを強調された。

 大震災を間に挟んで、例年より多くの兄弟姉妹が天に召されたこの年、感慨一入の墓園礼拝となった。

(1995年11月12日 神戸教会週報 署名なし)


雑録

11月2日(木)朝7時

 少々風があるが絶好の焼き芋日和。

 心してとっておいた廃材を園庭に出して焚き火を始める。

 子どもたちが登園、教師たちと木を小さく切ったり、くべたり、熾(おき ”炭火”)が出来た。

 箕谷(みのたに:神戸市北区)の農園でみんなが掘ったお芋をアルミホイールで包んで、一斉に入れて約15分。熱々ほかほかの焼き芋の出来上がり。

 子どもたちの一心に頬張る姿は秋の風物詩。

 終わったら、Mくん「園長先生と青木先生とは、どっちが歳がおおいの?」。


11月3日(金)

「信徒の友」の被災地教会などの取材。

 神戸真生塾も入っているので同道する。

 被災地の状況は、他地区にはなかなか伝わっていない。

 メディアの報道の画一性を思う。

 被災地から発信することの大切さも思う。


 午後、神戸市私立幼稚園連盟 中央区園長会。

 公立の2年保育問題が中心。

 私立に入れる親への公費助成が増えないままでは、教育の機会均等はない。

 運動をどう展開するか、私立の課題。


11月7日(火)〜9日(木)東京

 教団常議員会。

 36議題。26名の常議員の他、各教区議長、各委員会委員長の他、陪席者を含めて100人余の会議。

 阪神大震災被災の議題の中、私の担当の地域活動の報告をする。

 北里兵庫教区議長のB5版8ページにわたる総括は、被災全般・教区内教会の状況・救援状況とその基本的考え方・教会が地震を通して与えられた課題等々、実によくまとめられていて感心した。

 応急仮設、緊急生活資金の貸付、本の出版『地震〜地震・教団』等を報告する。

「沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同のとらえなおし」の議題では、沖縄教区から高里勝介総会議長・平良修議員より「少女暴行事件をきっかけにした沖縄の人たちの、米軍・本土による今までの沖縄支配への怒りの意味するもの」が深く訴えられた。

 沖縄教区からは合同の実質化のための名称変更案「日本合同キリスト教会」が提示された。

 96年度予算案などの審議。


11月9日(木)

 不在中の郵便物に、知友の岡本道雄氏から同氏共訳の『コモン・グッドへの教育 ー カリキュラムの道徳哲学』(F.H.フェニックス著、岡本道雄共訳 玉川大学出版部 1995年4月)あり。30年前にアメリカで出版された本であるが、民主主義が形だけのものになった「ポスト・デモクラシー」の状況は今の日本と似ていて、示唆に富む。

 著者はその中で「欲求の民主主義」と「価値の民主主義」という二つの民主主義について語っている。

 今、日本も後者が必要ではないか。

 今、若い親は子どもにどんな価値観を示して育てようとしているのか、考えさせられる。

(1995年11月12日 神戸教会週報 岩井健作)


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