溢子さんのボランティア(2026)

2026年4月20日発行「新生」社会福祉法人新生会
記事:特別養護老人ホーム 誠の園「新生会ならではの支え合い」

(誠の園:昨年3月31日、健作さんが91歳で亡くなられるまで2年間入居)

 新生会は健康型施設と介護型施設が連携し、元気な時から入居し、介護が必要になっても同じ法人内で完結できる「コンビネーション・システム」のもと運営されています。居住者の皆さまが、生活の場を変えることなく安心して暮らし続けられる仕組みは、法人の大きな特徴であり、私たち職員の誇りでもあります。

 誠の園の現場では慢性的にスタッフの不足が大きな悩みとなっていました。それでも日々のケアに影響が出ないよう、スタッフは奮闘しています。そんなとき、誠の園で第三者委員を務めてくださっているバルナバ館の岩井溢子さんに、介護施設のそのような状況を会議の場でお話ししたところ、「私たちにも誠の園でできることがあるかもしれない」と、法人内の健康型施設にお住まいの方々のボランティア支援を提案していただきました。

 岩井さんのお声がけに数名の方々が名乗りを上げてくださり、3月より定期的に誠の園でのボランティア支援が始まりました。洗濯物たたきや机ふき、花壇のお手入れなど生活の細やかな部分を丁寧にサポートして下さり、レクリエーションの準備・片付けを手伝い、場の雰囲気を明るくすることや居住者のお話相手として、心温まるひとときを共に過ごして下さっています。これはまさにコンビネーション・システムの理念が、居住者同士の"支え合い"という形で実を結んでいる姿ではないでしょうか。

 「誰かの役に立てることが嬉しい」と話してくださる皆さまの姿は、ケアの原点に立ち返らせて下さる存在です。これからも安心して暮らせる環境づくりに引き続き取り組んでまいります。

(佐野仁久)

error: Content is protected !!