恵みに近づく(1976)

1976年3月14日 岩国教会週報「先週説教より」
マタイ16:21-26、ヘブル4:15-16

(岩国教会牧師12年、健作さん42歳)

あわれみを受け、また、恵みにあずかって(ヘブル4:16)

 今朝、ヘブル書と並行して読んだ聖書箇所はマタイ16:21以下ですが、そこにはイエスの弟子たちの、十字架の道を避けて通ろうとする姿が記されている。聖書で「恵み」という場合、それは自分に都合の良いものという意味ではなく、神がキリストの十字架を通して示された愛を内容としているのであるから、十字架の道を避けることは結果的には「恵み」を避けることになる。このような弟子たちの姿の中には私たちの姿も重なっているだろう。十字架を逃げた過去の失敗や過ちは自分の力で取り戻したり償いが全部できるものではない。冒頭に引用した「あわれみ」はこうした失敗に対する「神のゆるし」を意味している。だとすると、この句は過去の失敗に対して根本的には「神のゆるし」を信じ、受け入れることを抜きにしては、恵みにあずかる生活が開けてこないことが示唆されている。「あわれみを受け」「そして」つまりその順序を経て、恵みにあずかるという意味である。私たちの生活で、重荷と感じられる事の中にも、それが恵みにつながる重荷、十字架の道であることを信じることにキリスト者の生涯はあるのだが、そうは感じられない時には「あわれみを受け」という根本に立ち戻らねばならない。恵みに近づくための出直しは、たとえ遠回りに見えても臆してはならない。

(岩井健作)


(報告欄より)
 坂祝教会(岐阜)の兼松澤一兄の葬儀に参列 10日(水)
 中谷訴訟公判 今回は3時間の証人尋問、合祀の計画が自衛隊のどの層でなされたかが問われた。次回公判は7月1日。

 岩国兵士センター運営委員会 16日(火)東京出張
 キリスト者平和の会 18日(木)
 教区部落解放セミナー 20日(土)講師:東岡山治牧師

 幼稚園卒園式 18日(木)

 共同の祈り
 「幼稚園卒園児と、教会員子弟の学校卒業者のため」
 「韓国の民主化闘争のため」 

(韓国情報)「民主救国宣言」署名者の身柄拘束の最中、拘束者のために11日「木曜祈祷会」が(治安当局側が教会の中まで入り込む中)約30名で開催された。


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

 

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