エルサレム ヴィア・ドロローサ(苦難の道)

 このところ「神戸聖書展」に関わってきた。「死海写本」が展示の目玉だ。イスラエル政府は外貨が欲しいので、積極的に貸出をしているらしい。精巧な作品で、写真にはない迫力が、時間を超えて、古代の筆写の厳格で静謐な雰囲気が伝わってくる。硬い宗教性が漂う。

 他方、新聞の「イスラエル軍は、パレスチナ自治政府の『完全自治区』に侵攻、パレスチナ人20人が負傷、5歳の子供を含め二人が重症」が心に重く焼きつく。遠い国の文化と軍隊とが不協和音をたてて私の中に同居している。

「宗教は文化の根底にあり、文化は宗教の表現である」(ティリッヒ)とは聞いたことはあるが、宗教は軍隊の根底にあり、軍隊は宗教の表現である、とは聞いたことがない。だが、現実はその方が真であるようだ。

 エルサレムの苦難の道(ヴィア・ドロローサ)は何処まで続くのであろうか。


ビィア・ドロローサ