1982年3月21日 復活前第3主日、神戸教会礼拝
「牧会祈祷」原稿
(神戸教会牧師4年、健作さん48歳)
主イエスの父なる神
今朝、主を讃美し礼拝するため、私たちをここにお集めになったことを感謝いたします。
どうか、心を整え、思いを尽くして、あなたのみことばへと向かい、魂の養いを受けることができますように導いて下さい。
あなたは、私たちの救いの道として、主イエスによる十字架の道を開かれました。この世が力をもって人の上に立つ者を称賛するとき、あなたは人に仕える道を示され、人のいのちをあがなう道をお示しになりました。その道はすでに確かな道となっており、あなたに選ばれて召された証人たちがすでにその道を踏み抜いて、救いに入っています。
父なる神、どうか、私たちも、その道を迷わずに疑わずに進むことが出来るよう強めて下さい。
自分の十字架を負うことは、私たちとしては当然なことでありながら、なお、どこかで割引きをしてしまっている自分に恐れおののきます。それゆえにこそ「すべて重荷を負う者われに来たれ」と呼びかけ、自ら十字架にかかり、あがないのわざを遂げ、死をもって死を滅ぼし、復活のいのちにおいて勝利を示し給ひし主イエスをひたすらに仰ぎ、彼に一切をゆだねていくことを得させて下さい。
憐れみに富む神、私たちは、礼拝後1982年度の教会総会を行います。108年の歴史をもつこの教会の現在は、あなたの計り知れざる摂理によって、私たちが託されています。そのことを思うと、大いなる(?)学とまた責任を憶えます。どうか、私たちを御霊により導き、私たちの教会の賜物と個性、アイデンティティーが充分に活かされるように用いて下さい。そして、今日の宣教の課題と現代の苦悩とにあずかる教会とさせて下さい。
父なる神、病める友を省みて下さい。この人たちが、信仰の前線の戦いをしていることを思います。不安と孤独、虚無と苦悩に打ち勝つ力をお与え下さい。
主よ、今日の礼拝を終わりまで導いて下さい。奉仕者を祝福して下さい。そして、初めて参加した者をはじめ、全ての参加者が、あなたによって新たに創り変えられた者として、これから始まる生活へと進みゆく者でありますように。主イエスの御名によりこの祈りを捧げます。
1982年3月21日 神戸教会礼拝「牧会祈祷」岩井健作

