1975年12月発行「岩国兵士センター通信」(1975 史料)

日本キリスト教協議会(NCCJ)岩国サーヴィスメンズ(兵士)センター運営委員会
BOX-1. 岩国教会所蔵史料

岩井健作:岩国教会牧師、日本キリスト教協議会(NCCJ)岩国サーヴィスメンズ(兵士)センター運営委員会 中央委員(現地委員長)(当時42歳)


募金のおねがい 岩国兵士センターのために

 主にあって平和を願い労苦されている御教会、御団体、それに一人びとりの方々に、主の祝福をお祈りします。

 ベトナム戦争後も変わらず米海兵隊岩国基地は核兵器搬入の可能施設をもつ極東軍事戦略基盤として、5千人の兵員と共に存在しつづけています。

 兵士を軍隊の一部としてではなく、彼らもまた青年として捉えたのは、故久布白落実女史でした。女史の提言で、当時の赤線地区などへ兵士がゆかないようにと、兵士のためのセンターが米国NCCにより建てられたのは14年前になります。ベトナム戦争当時、良心的兵役拒否やあの戦争に反対する兵士の問題が起こり、日本NCCも運営に参加してきました。館長マージ・マクウィリアムス夫人と職員の指導で兵士たちは自主的な活動の場として活かしています。運営費は年間650万を米国NCCが出していますが、日本NCCも募金で協力しています。

 基地外で教会が軍隊や国家の原理とは別な原理、すなわち福音のもとに人間をみることでの働きを成すことはすばらしいことです。

 「兵士よりも人間であれ」という呼びかけをもってなされるこの働きは、日米両教会の共同の働きでもあります。そして何よりも若者のために。是非ご支援下さい。

 同封の振替用紙をご利用下さり、御献金をお送り下さるように切におねがい申上げます。

 1975年12月
日本キリスト教協議会(NCCJ)
岩国サーヴィスメンズ(兵士)センター運営委員会


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