御霊の実(1975)

1975年8月24日 岩国教会週報
「先週説教より」ガラテヤ 5:19-25

(岩国教会牧師11年度、健作さん42歳)

御霊の実は、愛、喜び、平和……(ガラテヤ5:22)

 「御霊の働き」が強調されている。これは「肉の働き(自己充足的あり方)」との対比で言われる。ところが問題なのは「御霊によって生きる」と言いながら、霊の力を特別な努力や自分だけに与えられた神的な力と考えた人たちが「霊の働き」を強調することで分争を生じた。「霊」に生きると言いながら、そのことがかえって「肉の生き方」になるという現象をパウロは戒めている。「霊の働き」は、愛、喜び、平和という徳目にまで結実するものだということに注目したい。もともと霊の働きは、福音に根ざすもの、即ち十字架の愛に基づくものであり、恵みによって示される働きである。生活の姿勢を恵みに委ねた生き方へと整えることで、自ずと形を成していくものが「実」である。

 キリスト者の行い(倫理)が「わざ(=「肉の働き」複数形)」として捉えられないで「実」として、単数形で示されていることが大事だと思う。あれもやった、これもやった、という数々の行為が問題になるのではなく、福音を証ししていくことが、一つの行為の中にどれだけ盛られているかが大事なのである。

(1975年8月17日 岩国教会 岩井健作)


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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