地には平和を(1970)

1970年12月20日 降誕祭(クリスマス)礼拝
岩国教会週報「当日説教より」ルカ2:8-14、ピリピ2:6-11

(岩国教会牧師5年目、健作さん37歳)

いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では……平和があるように。(ルカ2:14)

 表面上の繁栄にもかかわらず、私たちの時代は聖書の告げる正義や公正の基準とは逆行しています。私たちはその中で、一体どこまで真理を貫けるのか、いやあるいはもはや挫折や妥協してしまっているのではないか、という不安を持っています。時代の厳しさの中で(基本的人権はますます失われ、支配者たちの正当化が進んでいます)、持っているもの(生活や将来)を失いはしないかという不安を持ち、弱い自分に苛立ちます。こんな中で、神の栄光が一人の貧しい大工の子に秘められているという福音をききます。そこには大工の子という事実と秘められた真理という二面があります。秘められた(隠されていない)という性格では、我われの信仰や決意や勇気を通して、これから明らかにしてゆく真理ですが、イエスが誕生して生きられた出来事は逆に我われに深く恵みとして響いてきます。この恵みが捕えて離さないところでは、私たちは「地に平和を(”シャローム”:神の意志が貫かれている状態)」と勇気ある生き方をするよう召されているのです。

(1970年12月20日 岩国教会 岩井健作)


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

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