週報をつくること(1970)

1970年1月4日 新年礼拝
岩国教会週報

(岩国教会牧師4年目、健作さん36歳)

 ぺったん、ぺったんおモチつき、やくひと、のすひと、ふかすひと……。みんなで楽しくまたかいがいしくつくるおモチは高度の技術社会ではもうめったに味わえない。職人的なものを作る素朴な楽しさも縁遠くなっている。活字の世界においても然り。本・雑誌・新聞と活字の洪水に溺れるように受け身の毎日である。そんな中で、ささやかなつくり出す営みの一つが週報である。原稿をつくる。これはたいがい金曜の夜になる。土曜の午後か夜に魚谷さんがガリを切って、一枚一枚ていねいに刷る。日曜日、当番の人が二つに折って、週報ボックスに入れる。休んでいる人には、まとめて持ってゆくのだが、読んで貰えるように、ていねいに番号順に重ねてホッチキスで止める。袋に入れる。この袋も新聞広告をはって松村さんが作ったものである。他の地域にお住まいの方には毎月一回武智さんが発送する。それだけに手作りのものを味わって貰えた時ほどうれしいときはない。以下は大杉理氏(錦町宇佐郷)のお手紙の一部である。

 「……度々週報を送って戴き教会活動の状況を知り、また説教概要は短くて要領を得、いつも熟読して励ましと慰めを得ています。今年は神様から叱ってもらいました。叱られつつクリスマスを静かに迎えます。『撃ち給え、ご存分に撃ちすえ給え、鞭の下より、ただわれすがる』の域には到達し得ない自分の茫信をかこちつつある次第でお恥ずかしいこと限りありません」。

 大杉さんが昨年、これまでの生涯にない御病気で苦しまれたことを「新生」一月号会員近況で知りました。御闘病の生活にお見舞いのお手紙を差し上げずじまいだったことをお詫びします。そんな中で週報を読んで下さったことにこちらが励まされる思いです。

 今年もささやかな手料理のつもりで週報を作ってゆきたいと思う。乞御支え。

(1970年1月4日 新年礼拝 岩国教会週報 岩井健作)


BOX-1. 岩国教会所蔵史料

error: Content is protected !!