『兵士である前に人間であれ-反基地・戦争責任・教会-』岩井健作 (ラキネット出版 2014年)

兵士である前に人間であったら、軍隊は成り立たない。だから徹底的に弾圧された。しかし、ベトナム戦争時、岩国では「人間であれ」と自らに言い聞かせて米軍海兵隊兵士が反戦活動をした。私は当時、基地の街で牧師をしていて、彼らの活動にお付き合いをした。その当時のエッセイが第一部。40年を経た今、読んでみて意外と新鮮なのは、政府が集団的自衛権行使容認に踏み切った状況だからである。「国家」と最後に対峙するのは裸の「人間の魂」である。戦後キリスト教を生きてきて、そこを突き詰めるためにも「戦争責任」「沖縄との関わり」を第二部で論じた。この本で隠れた仲間と出会えればとの思いを深くする。