「出会い」か「信条」か、どちらに身をかけるのか ー 会衆主義教会の特質(2014 講演・都民教会)

2014.7.6、東京都民教会、礼拝後、午後の講演

(日本基督教団教師、前明治学院教会牧師 -2014.3、80歳)

1.歴史の中にある教会はそれぞれその歩みを持つ。

1−1.日本基督教団(1941年成立)とは
 その成立の沿革「教会合同の機が熟するにいたり」「宗教団体法の実施せらるるにさいして」。実情は政府の圧力に「屈従」であった。

 成立の事情と戦争協力の二つについての懺悔としての「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白(戦責告白1967年)」。受け入れるのか、認めないのか。今、教団は真っ二つ。

1−2.「30余派の福音主義教会」の中心的3教派「日本基督教会(長老制・信条重視)」「日本メソジスト(美以)教会(監督制・敬虔重視)」「日本組合教会(会衆制・各個教会の自治・独立と連帯の重視)」。いずれも宗教改革が源流。

2.会衆主義教会(会衆派)の歴史

2−1.その起源。16世紀、英国国教会の内部改革としての清教徒(ピューリタン)運動が端緒。カルヴァンの福音理解を踏襲。オランダを経てアメリカでの教会設立(1620年、メイフラワー号、ピルグリム・ファーザーズ、マサチューセッツ州プリマス)

2−2.日本の会衆派教会。アメリカン・ボード(会衆派中心の海外伝道団体)により、1869年、D・C・グリーン宣教師夫妻が神戸で伝道開始(1874年、摂津第一公会〈現神戸教会〉設立)。

 新島襄、沢山保羅の帰国。1886年「日本組合基督教会」設立(規約第一条「本会は、自治を主義とし協同を精神とする基督教会……」。全体教会が一致した「信仰告白」を持たない(契約の基礎原理としない “Noncreedal-Church”)。「信仰告白」は各個教会が持つ。

「日本基督教団信仰告白(含む「使徒信条」)の扱いも各個教会の自由。教職も信徒籍がある。社会的働きの広さ、人材の豊かさが特徴。

 参考「会衆主義教会パンフレット(1)(2)」会衆主義教会研究会、同信伝道会常任委員会発行、2008年、2010年。

3.都民教会の起源

 設立1918年7月4日。久布白直勝牧師(1879-1920年、在任1918-1920年。岳父・大久保眞二郎牧師)・落実(1882-1972年)夫妻の千駄ヶ谷での開拓に依る(東京市民教会)。

 田中種助牧師、谷口栄之助牧師、森山英造牧師、岩間松太郎牧師(1892-1974年在任、1937-1944年)、高橋皋三牧師(1880-1980年、在任1944年)、和田信次牧師(1885-1960年、在任1945-1960年、戦災により会堂幼稚園を焼失。1950年、会堂再建)、久布白落実牧師(在任1966-1972年)、高井清牧師(短期)、井上喜雄牧師(在任1974-1992年、下北沢へ移転、会堂建築)、増金潔牧師、亀田正己牧師、渡辺誉一牧師。会衆派(会衆主義)の伝統を重んじる人選。

4.「出会い(神と、人と、隣人・社会との)」と「信条(教会の契約の基礎、神学的基礎付け)」のどちらに重きを置くか。

 比喩 −「山登り(実践・体験)」と「登山学(理論・理解・地図)」との相関関係。

「出会い」の大事な二要素(「決断・主体性」と「自己相対化・互いに重荷を負う交わり」)

「愛に根ざして真理を語り」(エフェソ 4:15)
「言葉が肉となる」(ヨハネ 1:14)

午前の礼拝説教:実を結ぶ奉仕(2014 礼拝説教・都民教会・洗足)