「望楼」 鎌倉・九条の会、井上ひさし追悼

2010.9.25 キリスト新聞

 70歳代を軸にした市民運動が今、日本の世論に力を発揮している。全国で7500を超えるさまざまな「九条の会」などだ。渡辺治さん(一橋大学名誉教授)の指摘である。そこには数多くのマイクロ運動誌がある。筆者の購読範囲にもそのいくつかがある。そのひとつ『鎌倉・九条の会ニュース』(第7号、7/1)が心に残る。

 その渡辺さんの民主党政権分析がある。「普天間問題」の「日米合意」への回帰を「予言」し、これを「沖縄だけの問題」にさせてはならないと強調されている。その後、事態は名護市議選挙で「沖縄は辺野古NO」を突き付けた。「本土」で、やっと継続した「菅政権」にこの「NO」を本気で突き付ける気概が持てるのかが今問われる。

 もう一つは鎌倉ならではの「井上ひさしさん追悼」である。内橋克人さんのNHKラジオ放送(4/13)の心に染みる追悼文を載せている。井上さんの

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そして、ゆかいなことはあくまでもゆかいに

の言葉を噛みしめた。数多くのマイクロ運動誌にはこの「ゆかいさ」がある。それを大事にしたい。(健)