1971年3月28日 岩国教会週報
(岩国教会牧師5年目、健作さん37歳)
岩国基地は近々1万2千人にまで増兵されるという噂を聞く。沖縄を除けばまさに本土最大の米軍基地である。基地の問題には、それぞれ個人として、生活の問題として、あるいは平和運動の問題として深く関わり合っている。教会としても、憲法9条の体制を深めていくために、安保体制と戦い、基地撤去の方向でこの問題に取り組むのが「汝殺すなかれ」(出エ20:13)の戒めの精神であろう。さらに川下のクリスチャン・サービスメンズ・センター(NCC岩国兵士センター)の働きへの関わりも、教会の問題として捉える必要がある。基地当局に直接関係はないが、かなり密着した性格を持っていた今までのセンターのあり方をそのままにして、いわゆる片言英語の日米親善などしても、米国教会との真の交わりにはならないという観点から、ここ数年プログラム上の協力は避けてきた。しかし、この度、米国から米NCC代表者が来た折り、日本側教会の姿勢をはっきり述べた。現在、米兵が本当に必要としている『良心的兵役拒否』の相談等はまさに教会の任務であるし、戦争や軍隊への根本的疑問をたとえ兵士であっても語り合うことが出来る思想良心の自由を確保するのが、教会の働きである。今後、そのような方向で兵士センターが岩国に於いて福音の灯台となり、米国教会と日本教会の働きの協働の場であることを祈る。
(1971年3月28日 週報 岩井健作)


