子どもと祈り(1998 保育)

上の画像は2020年1月25日、溢子さんとひ孫くん
テキストは発表誌不明

(健作さん65歳、園長・神戸教会牧師)

絶えず祈りなさい。  テサロニケ1 5:16


 Oさん夫妻は長女のN子ちゃんを教会の幼稚園に入れることにしました。近い、ということが主な理由でした。しばらくしてN子ちゃんはおうちでも、ご飯をいただく時に、幼稚園のようにお祈りを始めました。

「かみさま、ごはんをありがとうございます。ごびょうきのまもるちゃんをおまもりください。ア−メン」。

 お父さんは、しばらくして園長の私に

「N子がお友達のことまで心を使うのには、ほんとうに驚きました。そのお祈りする心をいつまでも持ってほしい、と私もお祈りをしてしまいました」

 と語って下さいました。こちらは、お父さんの優しい心がいつまでも思いだされます。もう、40年ちかくも前のことです。

 この間、「讃美歌の会」で459番をお母様方とご一緒に歌ったとき、これは祈りの歌で、この歌には、お願い、感謝、懺悔がある。それはお祈りそのものだ、とお話をしました。私たちの人間関係でも、”Please”, “Thank you” and “Pardon me” と言えることはとても大切です。

 おねがいします、ありがとう、ごめんなさい、の心は、子育ての重要課題です。

 こんなお話をしました。あの時、何か大事なことが抜けているような気がしたのです。後で、N子ちゃんのことを思いだしました。お祈りには、親しい人、困っている人のために祈ることがあります。とりなしの祈りと申します。

 執り成しとは、その人の気持ちになって祈ることです。

 私たちは、自分の気持ちを察して祈っていてくれる人がいるとすれば、どんなに心強いでしょうか。

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