2000年度 神戸教会いずみ幼稚園のご案内

園長 岩井健作、1999年夏頃の執筆か

(健作さん66歳)

 今年は、2歳児がお母さんと一緒に、週一回遊ぶ、コアラクラブを致しましたので、幼児の成長にとって遊びの生活がどんなに大事かということを感じて戴いていると存じます。3歳児になったら今度は、お母さんを離れて、お友達どうしや先生との生活が始まります。園の生活は、子どもにとっては大きな緊張です。園と家庭と、二つの焦点のある生活空間、人間関係を行き来しながら、外の緊張とお母さんの受容との間で子どもは、自立、社会性、生活習慣の習得、自然への感性などを身につけていきます。二つの焦点と申しましたが、ここが幼稚園選びの大事なところだと存じます。家庭の価値観と幼稚園の価値観とが重なるところがあってはじめて、子どもには安定した園生活が保証されます。そんな訳で、私たちの幼稚園の方針を少し述べさせて戴きます。

 まず、子どもには一人一人神様から貴い命と個性が与えられており、それを愛をもって成長させてくださるのも神様であり、親も、また親からの委託を受けた保育者も、元々は神様からの委託に応えて責任を果たすものだ、と考えています。社会の都合、家の都合、親の都合、園の都合、国の都合で子どもを見てはならないと思っています。そんなことから、子どもが本来持っている、自然や友達と触れ合う心、遊びを作り出す力が生き生きと伸びるように、カリキュラムを組んでいます。絵本を読んでもらう喜びの経験、イエス様のことを思う心、お祈りをする体験などを大切にします。

 こういうことは、これ迄に、園を支えてくださった多くの方々(在園・卒園の子供たちと父母、その家族、教会の信徒、地域の人、歴代の教職員)と作り上げて来たものです。そんな輪の中で、ご一緒に子育てをしようではありませんか。困った時は、一緒に悩みつつ解決を求めていきたいと思います。ぜひ、一度、園にお出かけください。どうぞ、よろしく。

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