2013.11.3、明治学院教会 礼拝
(健作さん 80歳、明治学院教会主任牧師として最後の永眠者記念礼拝)
鎌倉で足を骨折、大船で入院リハビリ中、祈祷は代読された

天地の創り主、主イエスの父なる神
今朝は明治学院教会に関係のある天上の友を覚えて祈りを捧げます。
それぞれの時代に世の旅路をたどり、地上の生活を終わり、主の御許(みもと)に召された兄弟姉妹の名を覚えて礼拝を守っています。「主は与え、主は取り給う、主の御名はほむべきかな」との言葉に従い、ヨブ記の信仰と共に、主の御名を讃える事を得させて下さい。
しかし、主よ、親しい者との死別は、深い傷痕となって私たちの胸に疼きます。身近な者の最後の日々の、その人なりの召され方、面影を思い起こし胸を震わせます。その悲しみを包み癒してください。たとえ、今すぐ全体が分からなくとも、あなたの大きな導きにあった生涯であったことを信じ、そこに秘められている大きな証を信じさせて下さい。
召された者には、それぞれ、あなたがお与えになった使命があります。その生涯が、年毎に新しく語りかけるメッセージを担っています。どうか、その人ならではの個人史の意味を悟らせ、神のみ業を聴き取る事を得させて下さい。年を重ねる毎に故人への思いを新たにする恵みをお与え下さい。今年も故人との新しい交わりを覚える者とならせ、平安と励ましをお与え下さい。
私たちは、3・11の出来事による多くの死没者をはじめとし、大島の災害で不条理の死を遂げた方々の遺族を覚えます。その悲しみは歴史の闇を作っています。どのようにお慰めして良いか言葉を失います。ただ、ひたすら天来の慰めの与えられる事を祈ります。
災害だけではなく、私たちの歴史には多くの人々の不条理の死があります。どうかこれらの死を覚えることが出来ますように。そうして今なお十字架に付けられ給いしままなる主イエスの死を心に刻む者とならせて下さい。
今日、この祈りを祈る私は怪我で入院のため、兄弟姉妹と席を同じく出来ませんが、ここに集う方たちの祈りに合わせ、この祈りを主イエスの御名によって捧げます。
アーメン

(サイト記)鎌倉でバイク運転中に倒れて足を骨折、大船で入院リハビリ中、祈祷は代読されました。リハビリ後、しばらく杖が必要でしたが、退院後すぐに礼拝・牧会復帰、年末にはYMCA保育園のクリスマス礼拝のお話も座ってお役目を果たされました。


画像は2014年のYMCA保育園のクリスマス@明治学院大学横浜チャペル


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