2013.8.4 平和聖日、明治学院教会礼拝
(明治学院教会主任牧師8年目、80歳)
天地の創造者、主イエスの父なる神
八月の第一の日曜日、平和聖日を兄弟姉妹、相集って礼拝を捧げる事が出来、感謝いたします。
それぞれここに集う者は一週間お互いには理解の及ばない異なった生活、それぞれの人生の経験を歩んで参りました。ここに集う者の心の中に携えて参りました祈りを受け入れて下さい。
感謝があります。懺悔があります。執り成しがあります。願いと讚美があります。言葉に尽くせないうめきを含めて聴き上げて下さい。
また、聖書の言葉を通じて、私たちが、神の語りかけを受け取る事が出来ますように、聖霊の賜物を豊かに与えて下さい。語る役目、聴く役目、礼拝に奉仕する役目を等しく主に仕えるわざとして祝福してください。
神様、今日は平和聖日です。先月の参議院選挙が終わって、政権の基盤を固めた安倍政権は、立憲主義憲法体制を一気に破壊し、民衆に上から命じる国家体制に変えようとしています。
「国防軍の創設」「集団的自衛権行使」が声高に叫ばれ、「戦争可能な体制」へ進んでいます。アメリカ中心の軍事支配体制は、攻撃兵力で市民の生活に恐怖を与えるオスプレイの沖縄配備を強行しています。また世界では、戦争はパレスチナ、シリア、アフガニスタンで民衆の命と生活を危機にさらしています。
どうか切実に平和を求め、行動する意思を新たにする日曜日として下さい。私たちの小さな平和への歩みと祈りを、受け入れて下さい。
戦争体制と同じように進められている、経済の格差社会に投げだされて、生活の困難を覚えている人たちに、労働や生存を求めながらその人権の保証すらない移住外国人の人々に、生きる力をお与えください。
父なる神様、
教会の枝に繋がる兄弟姉妹のうちで、病める人たち、悩みのうちにある人に、励ましと慰めをお与え下さい。また、今日代々木上原教会の講壇を応援している下村牧師、大学の用事で岡山で礼拝を守っている永野役員、それぞれの事情で礼拝に集えない教会の肢の一人一人を祝福して下さい。
これらの祈りを、会衆の心の祈りに合わせて、主イエスのみ名によりお捧げいたします。アーメン。
(サイト記)冒頭画像は2007年5月、百万人署名運動の全国集会の際のデモ。「いまこそ改憲阻止へ(2007 開会挨拶)」。
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