退任前記録(2001 総会報告 藤村洋)

藤村洋氏による報告記録より引用、神戸教會々報 No.163 所収、2001.9.30

(健作さん68歳、退任の半年前)

2001年7月15日、聖日礼拝に引き続いて臨時総会が開催された。……

……神戸教会は本年三月の教会総会で、岩井健作牧師の「明2002年3月末を以って辞任したい」とのお申し出を了承した。……

(後任牧師に菅根信彦先生招聘を決議)

……また岩井先生からも「この方をおいて他にない」と心からの賛意が表された。

……審議の途中で岩井先生の今後のことについて質問・意見が出されたが、岩井先生から次のようなお答えがなされた。

「自分はこの教会の牧師としての務めを任期いっぱい精一杯やることしか考えていない。名誉牧師というご質問もあったが、その様なことは全く考えていないし、仮にご推薦があったとしても絶対に受けない。牧師の任期は駅伝の走者と同じ様なもの、与えられた区間を精一杯走り切りたすきを次の人に渡す。そう考えている。辞任のあと何をするかも全く考えていない。教団の定める『隠退教師』になるのはまだ早いと思っているので、『無任所教師』としてどこか伝道・牧会のような使命を担うこともあるかもしれないが、今のところ全く白紙である。住まいは、既に天に召された連れ合いの両親が残してくれた家が鎌倉に与えられた。今まで出来なかった勉強や、今までしてきたことのまとめ、自分でないと出来ないようなことをやれれば幸いであると思っている」

 この臨時総会によって牧師交替という教会にとっては大きな出来事の方向付けがなされた。教会の全員が感謝をもってこの一歩を踏み出し得たことは、神の御恵みであると言わざるを得ない。これから半年余りの間になさねばならないことは多い。菅根先生ならびに鎌倉恩寵教会に対するお願いと決意の表明、岩井先生をお送りすること、それぞれを心を込めて取り進めていきたい。そして、そのことを通して教会が主にあってしっかりと結ばれたものであることを確認していきたい。このような思いを込めて臨時総会では阿部恩兄が祈りを捧げられた。

(報告者:藤村洋)

牧会の日常で洗礼と聖餐を考える(2008 出会い・震災)

変革と継続 藤村洋(2002 岩井先生ご夫妻へ)

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