1995.9.17、神戸教会週報、聖霊降臨節第16主日
(神戸教会牧師18年目、牧会37年、健作さん62歳)
(この日の礼拝説教は)マタイによる福音書 17:24-27、説教題「神の国と砦」
(1995年)9月3日(日)
役員会を終え、三田教会献堂式に出席。
市の道路区画整理による保育園の移転建て替えによる新築。
市長、教区議長に続き、近隣最古の教会とのことで(岩井が)祝辞。
『近代日本と神戸教会』(1992)を引用、「三田士族のからりとした明るい闊達さ、合理性、時代に対する鋭敏な対応」にあやかり、明るい教会・保育園であって欲しい、と。
9月4日(月)
夜、教団地震救援・地域委員会。
被災者への緊急生活資金貸付特別委員会(仏教・キリスト教・市民団体・被災者連絡会による構成)への参加を協議。
この日、いずみ幼稚園、第二期始園。
子供たちの陽に焼けた笑顔は教会の宝。
9月5日(火)
婦人会例会。テキスト:マタイ 5:45。
”父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。”(マタイ 5:45、新共同訳)
因果応報を超えたイエスのすごい教えだ。
神に委ねて、委ねて、その愛に生き切ることへの招きと促しを覚える。
婦人会例会を途中で失礼して、神戸真生塾「ロータリー子どもの家」作業委員会。
震災を経て、子供を入り口とした家庭の問題に関わろうとする新しい企画。
9月6日(水)
統一原理の合同結婚式に姪が参加した人から救援の問い合わせ。教団・教区のネットワークを紹介、対応する。焦ってはいけないと助言。
塔屋修理の現場を職人さんの説明で視察。思ったより傷はひどい。内部は作業用間切に入る。
教会・幼稚園連絡会。
9月8日(金)
教会事務部発足でF兄とT兄がご奉仕。
滞っていた着信郵便物の受取など「教会的」な厚みと事務整理がはかどる方向への第一歩。
神戸市私立幼稚園連盟、運営委員会。
市に提出する、私立幼稚園の振興助成要請書の作成に残って参加。
沖縄の山里勝一牧師、来神、来訪。
9月9日(土)
神戸聖隷福祉事業団、理事会。
初めて「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク」に行く。巨大な施設にびっくり。文化のあり方にもう一つしっくりしないものを感じる。
説教準備。マタイ 11:28-30、「くびき」の福音的理解を中心に。
”疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛(くびき)を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」”(マタイ 11:28-30、新共同訳)
9月10日(日)
少々過密スケジュールの日曜日だが、T兄受洗の記念すべき礼拝。
婦人会手作りの食事による高齢者と共なる愛餐会。
岡田長保先生の震災後の医療活動からの心のケアのお話。
スイスの精神科医で、キリスト教と医療の結びつきを明らかにした、ポール・トゥルニエ氏の著作からの引用と示唆に、岡田先生の手堅さを感じた。
矢野正浩さんのフルート、レクイエムにはさすが震災後の想いを新たにし、荒井尚子さんとのデュエットのモーツァルト「魔笛」のアリアは楽しかった。
午後、結婚カウンセリング。
続いて震災特別委員会あり。
(1995年9月17日 神戸教会週報 岩井健作)