雑感・日誌(1)(1995 週報・震災から75日)

1995.4.2、神戸教会(この日から新共同訳聖書が採用)
震災から75日、復活前第2主日・受難節第5主日
4月2日発行:教会報「震災と神戸

(神戸教会牧師18年目、牧会37年、健作さん61歳)


ヨブ記 38:1-11、説教「わたしが大地を据えたとき」

(サイト記)週報には「雑感」が掲載。この日の説教は、以下、1996年版『地の基震い動く時』に収録されています。


▶️ 説教:わたしが大地を据えたとき(1996年版『地の基震い動く時』)


 雑感

3月24日(金)

 神戸市立 山の手小学校卒業式に出席。

 下山手・山手両小学校が合併して第一回の式。

 同校には被災者450名が寝泊まりしている。

 講堂を使用したいとは大森校長以下学校側の願い。

 案内は「場所未定」であったが、話し合いの努力が実って、会場は講堂であった。

 卒業生の服装が普段着であったこと、避難者から小さな花束がそれぞれに贈られたことなどを含め、被災地らしい好印象の式だった。

 いずみ幼稚園卒園者は1割強12名、昔懐かしい顔。


 午後、教区事務所の地震対策集会に出席。

 夜、花隈自治会・浜野氏、菅澤牧師と夕食を共にし、花隈公園に日本基督教団による仮設住宅設営(運営は自治会)の可能性につき話し合う。

 現在、教会近辺の避難者は
・山の手小学校 450名
・神戸諏訪山小学校 70名
・北野小学校 239名
・下山手小学校 200名
・神戸生田中学校 400名
・中華同文 15名
・行吉学園 120名
・下七会館 10名
・遺族会館 20名
・親和高校跡地 80名
・文化ホール 100名
・下山手地域福祉センター 55名など

 中央区全体で61箇所、
 就寝者が8569名、避難者1395名となっている。


3月25日(土)

 西中国教区・広島東部教会:月下美考牧師
 中部教区・南山教会・浅井淑子、鈴木卓也、田中充江、土井典子(被災者)
 諸兄姉が見舞ってくださる。


3月26日(日)

 主日礼拝。
 大和郡山教会:加藤弘治教師・和子夫人、
 改革派 伊丹教会:泥谷逸郎牧師の出席あり。
 午後、和室でキリスト教婦人矯風会・神戸支部役員集会。


3月27日(月)

 石井幼稚園旧職員会10名の集会。
 午後、夢野町教会、兵庫松本通教会、兵庫教会、西神戸YMCA、三条町のO姉宅訪問。
 兵庫、長田は焼け跡、倒壊が未だそのまま、復旧・救援にそれぞれ局地に留まって離れぬという感じ。
 夜、四方恭子ヴァイオリン演奏会準備会、上杉姉、阿部兄など7名。


3月28日(火)

 婦人会委員会。年度の締めくくりと、新年度の体制の相談。
 それぞれ多用な生活の中での委員としての奉仕、震災を超える思いが語られた。

 午後、会堂で頌栄短大卒業式。
 今井院長、酒井学長らと共に、頌栄発祥の教会での式典の意義に触れられる。

 午後、教区常置委員会。震災地の教会から全国に向かっての、宣教の働きへの強力なメッセージがこの2ヶ月間、有効に発信できたのか、との批判と反省あり。



3月29日(水)

 いずみ幼稚園。一年の反省とまとめの教師会。人事、障害児保育、教会からの支援等、評価・感謝が語られた。

 午後、兵庫県私立幼稚園協会の102条園集会。
 課題の大きさを改めて知らされる。

(1995年4月2日 神戸教会週報 岩井健作記)

週報インデックス

説教:わたしが大地を据えたとき(1996年版『地の基震い動く時』)

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