「平和聖日」を覚えて(1983 週報・平和聖日)

1983年8月7日、聖霊降臨節第12主日、
平和聖日、神戸教会週報
岩井牧師 夏期休暇(北海道17日〜31日)

1983年8月12日:岩井文男氏 逝去(御尊父、新島学園女子短期大学名誉教授、日本基督教団教務教師、元同志社大学神学部教授、元新島学園高等学校校長)

(牧会25年、神戸教会牧師6年目、健作さん50歳)

 サラリーマンの減税を望む声を尻目に、軍事費だけが成長する政治の中で、今年の「平和聖日」を迎えました。

(サイト記)1983年は自民党 中曽根康弘政権。

 教団がこの日を制定したのは1962年、21年前になります。

(サイト記)日本基督教団 戦争責任告白は 1967年3月(復活日)。

 朝鮮戦争以後の平和をなし崩しにする状況の中で、教会として、過去の戦争協力への反省と平和への信仰的表明があったと思います。

 それが信徒一人一人の心となることを目指して歩んできたと言えましょう。

 平和聖日のきっかけとなった広島・長崎の原爆被爆は原点でありますから、私共もこの8月第一の主日、教団が被爆者の苦悩を共に負うために建設した老人ホーム「清鈴園」(広島・西中国教区)のことを覚えて献金を例年の如く献げたいと存じます。

 また、平和問題は個別問題を通して具体的課題となりますから、社会部の担当者を中心に、核廃絶問題、靖国問題(中谷訴訟を含め)、沖縄問題、日韓問題(指紋押捺拒否問題を含め)、基地問題、平和教育の問題、等に取り組んでまいりたいと存じます。

 しかし、想うに、組織や団体は時流に流されやすいので、一人一人が平和への志を強く持ち、学びを深めることが何よりも大切ではないでしょうか。

(1982年創刊の「岩波ブックレット」シリーズは一冊200円、学びの資料として適していると存じます。執筆者の中に、武者小路公秀、宮田光雄、関谷綾子、大島孝一氏らキリスト者の名が見えます。)

(1983年8月7日 平和聖日 神戸教会週報 岩井健作)


1983年 週報

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