牧会祈祷(2013 世界聖餐日・世界宣教の日)

2013.10.6、世界聖餐日・日本基督教団 世界宣教の日、明治学院教会礼拝

(明治学院教会牧師、80歳)

主イエスの父なる神

 10月第一の日曜日、近くの者も、遠くからの者もここに集い、木々の緑豊かな戸塚のキャンパスのチャペルを備えられ、私たちの教会の礼拝を捧げることができ感謝をいたします。心から主の御名をたたえます。

 このひと時が、讃美の時、懺悔の時、聴聞の時、執り成しの時、感謝の時、祈願の時として心して守られますように、一人一人に導きをお与えください。

 日本基督教団の教会歴の習わしに従って、この日を「世界宣教の日」として覚えます。世界の各地に派遣されている日本からの宣教の働き人を祝福してください。

 この日、私どもの教会でかつて説教者として立てられた、ブラジル宣教に携わった小井沼眞樹子牧師を覚えます。その他、異なる民族に仕えるために派遣されている牧者の上に聖霊の導き豊かならん事を祈ります。

 また、この日は「世界聖餐日」として世界各地で聖餐が守られています。イエスが、飼い主のない羊のような五千人の群衆にパンを与えられた物語の意味を思い返し、いま世界の様々な地域で、飢えに晒された群衆が存在することを覚えて、「主よ、み国を来らせ給え。みこころの天になる如く地にもなさせたまえ」との祈りをもって、この聖餐に与かることができますように。

 今、世界の各地からは、戦争・貧困・格差・抑圧に象徴される人間破壊に呻吟している人々の情報が入ります。日本ではその破壊を救う方向へと政治・経済・社会・報道が機能していません。特に地震・津波・原発事故の被害に生活を奪われたままなる民衆の苦悩を思います。

 神が、かつてエジプトでパロの暴政にあえいだ民の叫びを聞いて導いた旧約聖書の歴史に因んで、命の叫びを聞きあげてください。

 また、あなたから賜わった命を生き、支え合い、励まし合い、愛し合い、夜空に星のようにあなたから賜った命を証ししている人々に、私たちが心を震わせることができるように導きを与えてください。

 主よ、私たちは世の闇の中で、祈り続けます。

 病める者、悩みある者を、お守りください。特に教会の群れの中で怪我に苦しむ者、高齢で礼拝に参加できない者に、導きをお与えください。大学の学生・教職員にこの週も主の豊かな導きをお与えください。

 ここに集う者一人一人の祈りに合わせて、この祈りを主イエスの御名によりて捧げます。アーメン

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