牧会祈祷(2012 受難節)

2012.3.25、明治学院教会、受難節 ⑤
(講壇は代官山教会 今村正夫牧師)

(明治学院教会牧師7年、牧会53年、健作さん78歳)

天地の創り主、主イエスの父なる神

 春を感じるとはいえ寒さの残る受難節の日曜日の朝、あなたの招きの許、健康を支えられ、周囲の者、家族の理解のもとに、主日の礼拝を捧げる事を感謝いたします。

 私たちの一週間の生活を支え守って下さり感謝いたします。この礼拝が、懺悔、み言葉への聴従、讃美、献身のひと時であるように導いて下さい。特に受難節に当たり、イエスの苦難の意義を自らの事として偲ぶことが出来ますように。

 3月11日から一年が過ぎ、復興、希望、頑張れの掛け声とは裏腹に、文明の滅亡の予感と虚無が被災地だけではなく、放射能の影響を心配する人々の間に、特に苦難に打ちひしがれる人々の間に漂っています。ともするとこの筆舌を絶した重い現実から我々の心が離れがちですが、この状況を自分の生き方のなかで検証してゆく勇気をお与えください。日々の祈りを厚くすることができますように。

 今日は、代官山教会牧師、明治学院大学非常勤講師・今村正夫牧師を講壇にお招きしました。今村牧師の語る務めの上に聖霊の豊かな賜物を注いで下さい。聴く会衆の上に聖霊を賜りますように祈ります。代官山教会の本日の礼拝の上に祝福をお与えください。

 私たちの教会は2011年の年度を締めくくる教会総会を先週もちました。今日は年度の終わりの日曜日です。この一年間のあなたの導きを感謝いたします。教会に召された者は一人一人は弱き器、土の器です。しかし、弱さに働く恵みが主の恵みです。それが教会への恵みです。どうかこの教会を祝福して、その使命を果たさしめ証を立てる、主の招きに相応しい教会となさしめて下さい。

 今、学院は春の休暇中でありますが、学院の中学・高校・大学につながる、生徒・学生、そして運営・教育・研究に仕える教職員の一人一人をあなたの祝福のうちにお覚え下さい。

 今日、健康を害しているために、心の病のために、また老齢のために、よんどころなき用事のために、席を同じく出来ない兄弟姉妹に主の平安をお与え下さい。この街に生活し心のよりどころを求めている多くの人たちに、主の平安が注がれる事を祈ります。  

 同席する会衆一人一人が心の内に携えてきた祈りと共に、この祈りを主イエスの御名によって捧げます。アーメン。

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