2012.3.4、明治学院教会、受難節 ②、東日本大震災から一年
▶️ 礼拝説教「しつように頼めば」
(明治学院教会牧師7年目、牧会53年、健作さん78歳)
天地の創り主、主イエスの父なる神
早春とはいえ寒さの残る日曜日の朝、あなたの招きの許、健康を支えられ、周囲の者、家族の理解のもとに、主日の礼拝を捧げる事を感謝いたします。
私たちの一週間の生活を支え守って下さり感謝いたします。この礼拝が、懺悔、み言葉への聴従、讃美、献身のひと時であるように導いて下さい。
私たちは未曾有の天災と人災の3月11日の一周年の日を間近に控えています。ともすると死者15,864人、行方不明者3,276人、避難している人16万人余という数字の裏にある筆舌を絶した現実の重い事実から心が離れがちです。このような状況に生きている事を、自分の生き方のなかで検証してゆく勇気をお与えください。日々の祈りに覚えて行くことを得させて下さい。
今日は、「神の子」として生きて行きたいという思いを抱く、K.K君の幼児洗礼式がご両親の意志と祈りのもとに行われんとしています。ご家族、教会全体の喜びです。あなたの限りない祝福のうちに覚えて下さい。
また、お祖母さまのT.Kさんがこの折りに転入会されます。転会は主の派遣でもあります。これからの教会生活の上に主の限りない導きを祈ります。ご家族の方全てに、また特にドイツで主にある証の歩みをしているご息女Hさんの上に祝福をお祈りします。
この教会に召された者は一人一人ほんとうに「いと小さきもの」です。しかし、聖書のコリントの手紙に「世の無力なものを選ばれた」とあるように、それが教会というものの姿であることを思います。どうかこの教会を祝福して、それぞれが己の弱さをつなぎ合わせて、主の招きに応える教会となさしめて下さい。
あなたのみ心によって設立された、明治学院の中学、高校、大学の上に導きを祈ります。ここで学ぶ、生徒、学生、そして運営・教育・研究に仕える教職員の一人一人にあなた祝福をお与えください。
今日、健康を害しているために、心の病のために、また老齢のために、よんどころなき用事のために、席を同じく出来ない兄弟姉妹に主の平安をお与え下さい。
この街に生活し、心のよりどころを求めている多くの人たちに、主の平安が注がれる事を祈ります。
同席する会衆一人一人が心の内に携えてきた祈りと共に、この祈りを主イエスの御名によって捧げます。アーメン
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