涙。沖縄の叫び(2010 望楼13)

2010.6.19 キリスト新聞

(明治学院教会牧師、健作さん76歳)

「怒」「怒」「怒」。沖縄の叫びである。その呻吟への本土の人間の不共鳴が、怒りを増幅している。自責し涙を禁じ得ない。

 4月25日沖縄の「(普天間閉鎖、国外・県外移設を求める)県民大会」には9万人。キリスト者平和ネットの姿も多数見えた東京の連帯集会が公称1千人。その落差が現実だ。

 単純な人口比からすれば「沖縄」は東京の90万人集会の出来事であり、島民の半数以上が集結した徳之島の「怒」は数字にはならない。にもかかわらず米国の従属国に徹し、沖縄を切り捨てた政府は、5月28日「日米合意」で辺野古、徳之島に新たな基地新設を盛り込んだ。

 6月3日、東京・中野での「許さない!日米合意」集会。400人あまりの小集会に、沖縄・徳之島から安次富浩・山内徳信・上原成信・高里鈴代・田川忠良・久田高志さんが緊急報告で渾身の訴えを行った。来援の「優しさ」に心が震えた。

 日基督教団西原教会員の高里さんは「日米合意」文書を声をあげて読み、「沖縄の自治体との意思疎通を強化する」との項目に地方自治を侵害する姑息な懐柔への怒りと決してそれを許さない決意を語った。稲嶺名護市長は「新たな屈辱の日」だという。本土の良心を呼び覚ましていきたい。(健)

難死 小田実が遺したもの(2010 望楼14)