「望楼」 九条の会、加藤周一追悼

2009.6.20 キリスト新聞

 「平和憲法を護れ」は本紙のモットーである。その中心は九条第二項である。今「九条の会」は全国で7433が活動している。

 「鎌倉・九条の会」は5月30日、発足4周年の講演会を開いた。「人間らしく生きられる社会を!」のテーマで内橋克人、湯浅誠、小森陽一各氏の鼎談。約1500人が参集した。

 生存権の25条が破壊され「生きられなく」なった人の呻きが聞こえてくるような集会であった。あの穏やかな内橋さんが、涙ぐんで訴えていた。

 6月2日、最初の「九条の会」は日比谷公会堂で2千人余が集まり「加藤周一さんの志を受けついで」の講演会を行った。井上ひさし、大江健三郎、奥平康弘、澤地久枝の各氏が加藤氏の実践的知性から受けた思想とその現実的展開について情熱をもって語った。

 保守反動政府は解釈改憲で自衛隊の海外恒久派遣の法整備までやってのけ、「憲法審査会」の発足を焦り「近代立憲主義憲法」の息の根をとめ「君主制憲法」への逆行を実現する質の違う憲法制定を推進している。

 今こそ本格的な憲法学習が必要ではないか。「隗より始めよ」。キリスト教界でも西川重則さんが『わたしたちの憲法』(いのちのことば社、2005年)を著している。(健)


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