アルト・ダ・ホンダーテ メソジスト教会 ブラジル(2007 教会と聖書31)

「教会と聖書」60号(2007年2月1日発行)所収

(明治学院教会牧師、健作さん73歳)

 ブラジルは格差の「先進国」だ。貧困層7、中産層2、富裕層1だという。東北部(ノルディステ)は特に貧しい。その地域の歴史都市オリンダ(美しい)の街の貧しい地区にアルト・ダ・ホンダーテ(良いことの丘)のメソジスト教会がある。

 日本基督教団ブラジル宣教師の小井沼國光・眞樹子牧師の企画と先導で、2004年夏、神奈川の牧師・渡辺英俊さんと共に「解放の神学」歴訪の旅と名乗って、現地を訪れた時のスケッチの一枚である。

 この教会には松本敏之さんが教団宣教師として2年間在住した。國光さんは惜しくも「筋萎縮性側索硬化症」を患い、サンパウロ教会を辞し、帰国。

 彼の志を生かそうと、眞樹子さんら有志が中心となって「ラテンアメリカ・キリスト教ネット」が2006年秋、立ち上げられた。少数者の富の独占、貧困の増大と立ち向かう課題を、キリスト教を基礎としながら、(聖書)学習、交流、広報を3本柱に取り組んでいこうという壮大な運動である。その間、國光さんは帰天した。私も世話人の一人を引き受けている。

 日本は今「格差社会」が増大しつつある。格差と戦うラテンアメリカのキリスト教基盤から学ぶことは多いのではないか。

単立 明治学院教会 横浜(2007 教会と聖書32)