2004.2.28執筆、 おそらく川和教会教会報に掲載
(川和教会代務者、健作さん70歳)

川和保育園にはたくさんの種類の木がある。
「木と共に育つ」とは園長・寺田信太郎氏が生まれもった教育理念だから。
けやき、桜、かし、くるみ、大王松、なつめ、もみじ、モッコク、カイズカイブキ、くぬぎ、もみ、ヒマラヤ杉、あらがし、あんず、桑、柿、柳、みかん、きんかん、カリン。まだまだ。
毎週の子どもの礼拝のうち私は月一回を担当させて戴いている。2月は「あなたの神を愛し、自分を愛すようにあなたのとなり人を愛しなさい」が暗唱聖句。
たったり歩いたりできない重度の障害をもったりんちゃんが、ペカンの木のてっぺんまでみんなの力で木登りをしたという物語に「となり人」を託してお話しをしたら、ほんとうに真剣に聴いてくれた。
青木道代さんの園の実話で、今では『ペカンの木のぼったよ』(福音館 こどものとも 486)の作品になっている。
スケッチを、と思って園庭に入ったら、木登りの高い所から「ぼくしせんせーい!」の声。
神・子ども・木が調和しての響きであった。