1998.12.8(火)、神戸教会 婦人会 第3回例会・クリスマス祝会
/神戸教会 階下講堂
ルカ 2:14
”「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」”(ルカによる福音書 2:14、新共同訳)
1.犬養道子さんは 77歳、昨春から聖カタリナ女子大学(サイト記:1988年開学、愛媛県松山市、2020年現在は聖カタリナ大学)の客員教授をされており、愛媛県北条市で暮らしておられます。
最近、朝日新聞の「ひとこと」欄でこういうことを言っています。
「日本で暮らしていると、世界の喜びや苦しみから遠のいてしまう。この夏もヨーロッパの各地を周り、日本にいたわずかの間に難民の現状への感覚が鈍ったことに驚きました。」
この現状への感覚が鈍ったというところに、私は心を刺されました。
私などは四六時中、日本にいるのだから、もしかしたら感覚は鈍りっぱなしかもしれない。
2.そんなおり、「福音と世界」12月号、矢口以文(やぐち よりふみ)さんという北星学園大学(札幌市)の方の「ヘブロンにおけるキリスト者の働き」という一文が目に留まりました。
ヘブロンは、イエスが生まれたといわれるベツレヘムより少し南の街です。
パレスチナ人が居住しているところにイスラエル側が入植者のアパートを建てて入り始めたため、パレスチナの極右テロ集団とパレスチナのぶつかりのひどい地域です。(サイト記:”イスラエル”との衝突か、パレスチナ人同士の衝突か、わかりません)
今、パレスチナ問題の全般について、触れる訳には参りませんが、パレスチナは、今、最も平和の脅かされているところです。
イスラエルの市民として、平和に努力している人も、パレスチナ側の人も、どんなにか、平和を望んでいることを思うと、想像を絶します。
(前掲「ヘブロンにおけるキリスト者の働き」で)矢口以文さんがレポートしているのは、この土地で働いている Christian Peacemake Teams(CPT)という人々、「平和を作るキリスト者の会」といわれる人たちのことです。
彼らは「どんな憎悪や敵意よりも、愛の力ははるかに強い」ということを伝え
(1)パレスチナの子供たちが嫌がらせを受けるの防ぐため、求めに応じて一緒に登校・下校をする。
(2)イスラエル軍や入植者に狙われているパレスチナ人を援助する。
(3)イスラム抵抗運動の爆弾攻撃の標的にされぬよう、バスに乗り、暴力反対を訴える。(サイト記:ちょっと意味がわかりません)
(4)立ち入り禁止の軍事地帯にいるパレスチナ避難民に加えられるイスラエル(?)非常食糧を配る。(サイト記:ごめんなさい、全然読めません)
(5)(サイト記:原稿空白)
3.平和には二つあります。
(1)秩序が保たれ、穏やかなこと。
これはどちらかというと、管理や支配の力でなされています。一旦穏やかなようで、その秩序の下で、あるいはハミ出た人が苦しみます(Pax Roman、Pax Americana)。
イエスはこういう平和に対しては、次のように言います(マタイ10:34)。
“「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。”(マタイによる福音書 10:34、新共同訳)
(2)しかしイエスがいう平和は、地に平和(ルカ 2:14)、愛、贖い、和解、
(サイト記:原稿はこの「和解」の言葉で終わっています。ここまで書いて健作さんの中では話が完結したのか、完結せずここで筆を置かざるを得なかったのか、和解という言葉の実質はそう生やさしいものではありませんので想像は膨らみます。断片として記録します)