牧会祈祷(1998 待降節)

1998.11.29、神戸教会、待降節 ①

1995年1月の阪神淡路大震災から4年
(牧会40年、神戸教会牧師 20年目、健作さん65歳)

天の父なる神

 私たちは 今朝/待降節の第一の主日を迎えました。

 共に礼拝を守ることができ感謝いたします。

 主イエスの降誕祭を迎える備えの日々を祝福してください。

 イエスが飼い葉桶から十字架へと歩まれた道のすべてを思い起こす時、私たちの日々の信仰と生活とが、/そのイエスの道の低さとはほど遠いところを歩んでいることに/気づかされ、みまえにざんげをいたします。

 私たちの 信仰と生活の中に/イエスの十字架の道につながるものがありましたなら/それがどんなに小さいことであっても、あなたが、それをよみして下さいますように。

 また、どんなに小さいことでも、それが自分中心、高慢、の芽をやどしているものでありましたら、/それに気づかせ、飼い葉桶から十字架への道に立ち帰るものとさせて下さい

 イエスが、人々に仕えた関わりを、私たちもまたたどっていくことができますように導いて下さい。


 待降節は信仰の養いの季節です。

「信仰なきわれをあわれみたまえ」との祈りを聴きとって、恵みを恵みとして受け入れ、神の愛の関わりに心を開く「勇気」をお与え下さい。


 神さま

 今、私たちの国に中国の国家主席が訪れ、「歴史認識」をはっきりして欲しいという問いかけで、私たちの国の過去の戦争の罪責を呼び覚ましました。

 戦争の罪責のことが、当然の自覚となって世代を越えて受け継がれていくような国になることを祈り願って、励むものとさせて下さい。


 神さま

 クリスマスに洗礼を受ける心備えをしている兄弟姉妹を祝福して下さい。

 また、その思いをもっている兄弟姉妹の心の内に、あなたご自身の招きが豊かにとどくことを切に祈ります。


 被災地の四度目の冬を 不安のうちに迎えている人たちがいます。

 県外にいて、まだ元の地にもどれない人、/仮設の人、/恒久住宅に移ったけれども、人のつながり、生活の先行きに/明かりが見えない人、/仕事のない人、/路上で生活している人、どうか 守って下さい。

 私たちも/可能な関わりを 大切にしていくことができますように。

 神戸の市政が、人の心のつながりを大切にしていくような方向にむきますように、/

 このことを問うて、運動している人たちを励まして下さい。


 今日の午後、行われる、神戸教会の仲間の集いを祝福し 豊かなものにして下さい。

 一人一人の心の祈りに合わせて/これらの祈りを 主イエスのみ名によって祈ります。

 アーメン

(サイト記:本テキストは以下の手書き原稿の表記に合わせてテキストデータ化しました。これはあくまで原稿ですので、実際の牧会祈祷とは相当に違うと思います)

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