1996年1月17日(水)
神よ、
私たちはここに集まり、5,480人とも6,308人ともいわれ、確認の困難な方たちを入れればさらに多くの兵庫県南部大地震の犠牲者の追悼をいたします。
何故、彼が彼女が死に至って、私たちが生かされているのか、その問いはこの一年、私たちの心にささったとげのように疼きました。幼い者、人生半ばのもの、おだやかな老いを過ごしていた者を思うと胸が痛みます。天に召された者の霊、安かれと祈ります。親しい者との死別の悲しみを重くかかえてきた者に天来の慰めを祈ります。
残された者の生きる道のりは厳しいものです。しかし、一人一人がこの大地震と向き合って、強く生き抜くことができますように。どのような状況にある者とも心をつなげ、開かれた思いをもって生きることによって、多くの人々の死に応える者とならせて下さい。
一人一人の心の中にある祈りと共に、この祈りを主イエス・キリストのみ名によって捧げます。アーメン。

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