ことばの手帖から(1991 イースター礼拝・復活日)

1991年3月31日、神戸教会週報
イースター(復活日)礼拝

(神戸教会牧師14年、牧会33年、健作さん57歳)


 ”無事、小学校を卒業することが出来ました。これからも、光の子らしく歩いていきます。ありがとうございました。”(I君)

 手作りのカードに小学校の校舎の絵を描いて、日曜日の朝、教会学校の始まる前に手渡してくれた。

 その嬉しそうな表情が忘れられない。

 6年前の「いずみ幼稚園」の卒園記念聖書の言葉「光の子…」を書き留める心遣いが温かい。

 体もグンとしっかりして頼もしい。

 I君の前途に祝福あれ!


 ”私が生まれて初めて教会の門をくぐったのが、この神戸教会であったのですが…最初に聞いた説教が…ザアカイの話でした。ちょうど折りしも小さな子どもたちがたくさん招かれている日で、教会に初めて入った私が、戸口のところで戸惑っていると、小さな女の子が私の人差し指をしっかり握って離さない。…今思えばあれが、イエス様の私への愛であり、招きであったと思う。”(F兄)

 神の招きには、みずみずしい手触りと温かみのあることを語って下さり、ありがとう。


 ”教会で「先生」と呼ばれることに驚いた。「先生」が消化できずに悩む。責任と役割の重さ。「先生」でない自分とみんなとの関わりを求めようと思った。神学生でない、一人の信徒としての自分。そこで多くの人と出会った。…S先生の指導のよさ。先を読んでいく。先手で動く。神戸教会での働きで学んだこと。…直接よくしていただいた方には恩返しはできないが、次に遣わされた所で一所懸命頑張ることが、感謝だと思う。”(W兄)

 W兄との惜別に一言。”地味な人。みる人は見ている。青年会で信頼されていた。伝道者というものは、人を切る人ではダメだ。どんな人でも活かして受け入れていく。そんな意味では、Y牧師には、たえず懐かしい思いというものがある。”(Y兄)

 S先生に。”日常性を大切にする人だ。親切で細やかだった。説教通りに生きた。顔に出さないで、淡々としていた。”(Y兄)


 ”皆様方に支えられて、3年前より「日本基督教団 補教師検定試験Cコース」を受けておりましたが、全課程無事終了合格。4月からM教会担任教師に迎えられました。…4月1日(月)午前7時半、NHKニュースワイド近畿で、私のことが放映されます。どうぞよろしく”(U兄、M教会々員、1年間、神戸教会祈祷会に出席。この度、日本基督教団で最初の重度車椅子”障碍者”の教師となる)

(1991年3月31日 神戸教会週報 岩井健作)



1991年 説教

1991年 週報

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