辺野古への想い

 翁長雄志 沖縄県知事は54歳の時、胃の全摘手術で死を意識したという。 その体験を秘めて、「沖縄県民の心を一つにする政治」に力を注ぐ。権力を行使して、辺野古基地建設を強行する安倍政権とは厳然と対峙している。

 著書『戦う民意』(翁長雄志著 2015 角川書店)には「辺野古に基地はつくらせない」という沖縄県民の堅い意思が表わされている。

 普天間基地の辺野古移設をめぐり「司法」は最高裁で「沖縄の敗訴」を告げた。原慶子理事長は『新生』(第39巻冬号)でこの判決を「人間を蔑ろにした国家権力」と厳しく批判している。判決を受けて工事は再開された。怒。

 私は、在任した岩国で「米軍基地問題」と取り組み、以来「沖縄の課題」にも関わってきた。外国軍隊の基地が存在する国は本当の独立国ではない。

 最近、辺野古の闘いの記録、映画『圧殺の海』のビデオを藤本幸久・影山あさ子共同監督から贈られ臨場感を与えられた(高崎でも上映があった)。辺野古の現場では、警察力が行使され、抗議する市民が様々な理由で逮捕される弾圧が続いている。現地行動委員会のリーダー山城博治氏は4カ月も拘留されたままである。

『新生』(第38巻冬号)で 上原榮正 沖縄キリスト教協議会 議長は、「本土の皆さんの協力と応援がなければ、沖縄の辺野古での民主的な運動はつぶされてしまう。」と訴えている。

 運動を支える辺野古基金(代表 呉屋守将、鳥越俊太郎、宮崎駿、佐藤優など8名、目標3億5千万)は3月1日現在6億1千3百万円を越えた。ここには本土を含めて辺野古に基地をつくらせないという、民意が示されている。

 トランプがアメリカ大統領に就任し、日米首脳会談で辺野古が「唯一の解決策」だと再確認された。「辺野古手土産は許せない」と沖縄の国会議員や政治家たちは抗議している(2/11 東京新聞)。

 小さな私にも、情報に耳を傾け、学び、祈ることはできる。「勝利の日まで、主よ、辺野古の闘いに希望と力を与え給え」と。

 

社会福祉法人新生会『新生』(第40号春号 2017年4月)巻頭言

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