「教会と聖書」38号(2005年4月1日発行)所収
(前神戸教会牧師、前川和教会代務牧師、健作さん71歳)
この教会は、摂津第一公会(現神戸教会)で1875(明治8)年に受洗した村上俊吉が講義所として自宅を開放したことに始まる。
湊川を挟んで神戸居留地の神戸側とは対照的な庶民的教会として出発した。
1900(明治33)年、身体障害者で詩人の座古愛子が病床受洗をしている。
魚棚町、永沢町、大開通り、と会堂が移り、1945(昭和20)年、戦災にあって長田区宮川町の百崎家で礼拝を守り、1950(昭和25)年、現在地に会堂新築。
同年、光の子幼児生活団を開設(元学校法人光の子幼稚園)。
これは『キリスト教歴史大辞典』中の「兵庫教会」(執筆者・船越諭)の項から抜粋。
この教会の歴代牧師には洋画家・田中忠雄氏の父君、田中兎毛氏がいた。
その関係で、礼拝堂には同画伯寄贈の聖書をテーマにした貴重な作品が何枚か掲額されている。
阪神大震災で旧会堂は崩壊したが、現会堂はそれをほとんどそのまま再現したものになっている。
落ち着いた礼拝堂である。
今年度は、無牧なので代務者N氏の依頼もあり、旧知という誼もあり、秋から月1回の礼拝説教を担当させて戴いている。
2月は「経験の中の恵み」、ヨハネ 15:1-10の「説教」を実によく聴き取ってくださった方がいて、またとなく励まされた。
経験の中の恵み(2005 兵庫教会・説教)
神戸市長田区宮川町4-31-6 兵庫教会
戸塚教会 横浜(2005 教会と聖書 ㉑)