惜しまずに豊かに蒔く人(2003 神戸バプテスト)

2003.9.28 神戸バプテスト教会 週報掲載

(川和教会代務者、健作さん70歳)

聖書箇所 コリント第二 9:8

「神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。」

 NHKのラジオ第一放送、朝ラジオ体操が終わった後、「ビジネス展望」という時事解説の時間があり、毎週火曜日は経済評論家の内橋克人さんのお話があります。神戸新聞出身で『大震災復興への警鐘』など多数の評論・著作の活動があります。

『誰のための改革か』(岩波)など、庶民の立場からの政府批判には胸のすく思いです。特にアメリカの経済グローバリゼーションがもたらした世界中の貧富の格差の増大に警鐘を鳴らしています。神戸も今失業率9パーセントで、路上生活者も多く、貧富の格差は大きいのです。阪神優勝の経済効果がそれを少しでも和らげれば良いのだが、といっておられました。

 貧富の格差は、何時の時代にも問題でした。新約聖書の時代もその格差の中で、教会が負っている課題が説かれています。富を持てる者の貧しい者への援助の在り方を、叱責と励ましの言葉を通して語っているのが、この週の礼拝の「バプテスト教会聖書教育カリキュラム」の聖書箇所です。

 使徒パウロは、コリント教会のエルサレム教会への援助の姿勢を叱責します。そして「喜んで与える人を神は愛し、……あらゆる恵みを……満ちあふれさせる」(コリント第二、9章5節以下)と諭します。

 私たちの国のあり方、私たちの社会の様相、私たちの教会の姿勢、さらには私たち自身の生活の考え方の文脈に引き寄せて、このテキストからの問いかけを聞く促しを受けます。

執筆 2003年9月16日 鎌倉 岩井健作

”福音”は共に与るもの(2003 神戸バプテスト)