1997.12.28、神戸教会礼拝
(健作さん64歳、牧会40年、神戸教会牧師20年目、震災から3年)
父なる神さま
今朝も あなたの備え給うた礼拝堂にみんなで集い、礼拝を捧げることができ感謝いたします。先の週には、イエスの誕生を覚え、救いの出来事が私たちの歴史の中に入りこんできた喜ばしいクリスマスの礼拝を守ることができ感謝いたします。
また24日には、この日を祝う志を同じくする者たちが集い、讃美礼拝を捧げることができ感謝いたします。
今日は、1997年の歳の終わりの主日礼拝を守ります。
時の流れは、一方においてリズムを打ち、季節を繰り返しながら、他方において過去から将来に向かって、もはや繰り返さない刻みをもってすすんでいます。
この年、もはや私どもの努力ではつぐない得ない数々の罪を重ねに重ねてきました。私どもが気づいているものも、また、あなただけが鋭くご存知のこともあります。どうか私たちのざんげの思いに応えて、ゆるしを与えて下さい。
教会の歩みを省みます。託された課題に応えることの少なかったにもかかわらず、あなたは私たちを支え導き、神の宣教のわざに用いて下さいましたことを感謝いたします。
交わりの組織を検討すること、オルガンの検討のこと、沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同のとらえなおしのこと、地震の後の教会と地域会堂を失った近隣教会のことなど、内々にも取り組むことがたくさんありましたが、一つ一つ、あなたのみわざがあらわれるために、祈り、励んでこられたことを感謝いたします。
天に召された兄弟姉妹のこと、残された遺族のこと、病のため病院にある者、またその家族、高齢のゆえに静養している者たちのことを覚えます。どうか、あなたの導きのみ手が親しく臨みますように祈ります。
今日、聖書のことばを説教を通して取り次ぐ津田伝道師の上に、耳を傾ける私たち会衆の上に、あなたの霊の導きの豊かならんことを祈ります。
私たちの街は、地震から3年を経て、そしてなお痛みは大きいです。ホームレスの者たち、この人たちと繋がりつつ、公園で越冬活動を続けている、文字通り「神戸の冬を支える会」の人たちを守って下さい。
仮設(住宅)にあって、先の見通しの暗い人たち、地震の後、人には分からない重い苦労、心の悩みを負っている人を慰め励まして下さい。
年の終わりに、それぞれ、心の思いと祈りをたずさえて、このところに集まっています。その一つ一つを受け入れ、また、それに合わせてこの祈りを受け入れて下さい。
主イエス・キリストのみ名によって捧げます。
アーメン
(サイト記)オリジナル表記を出来るだけそのままとしています。
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