こどもとリズム《創世記 1:5》(1997 神戸教会・石井幼稚園)

「石井幼稚園だより」No.55、
1997年6月号所収

(神戸教会いずみ幼稚園園長、
神戸教会石井幼稚園代表役員、
健作さん63歳)

”夕となり朝となった。”(創世記 1:5)


 聖書の第1ページに何が書かれているか、知っていますか。

 聖書(バイブル)という表題で二つの書物(旧約聖書オールド・テスタメントと新約聖書ニュー・テスタメント)がまとめられていますから、第1ページとは旧約聖書のことです。

 そこには「創造物語」が書かれています。

 バビロニアの古い神話を素材にして、紀元前6世紀にイスラエル民族の祭司たちがまとめた物語で、自分たちの神様への信仰を表現したものです。

 現代の科学的思考で読まないで、その人たちの生き方の表れとして読むと、実に味わいのある物語です。

 私がいつも感動するのは、6日で創造が終わり、7日目に休んだというリズムのあることです。

 そうして、幼稚園でこどもと遊んでいて気づくのですが、こどもの遊びにはリズムがあるのです。

「イナイイナイバー」にはじまり、「ジャンケンデホイ」「カゴメカゴメ♪」。

 そしてお話でも『おおきなかぶ』の「うんとこしょどっこいしょ」のかけ声。



 私は神様に依り頼んで生きるということは、リズムを大切にすることだと思っています。

「朝と夕」「週日と日曜日」「ハレとケ」「生と死」。

 こどものリズムの分かる親になっていただきたいと思います。



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