『地の基震い動く時 – 阪神大震災とキリスト教』
1996年2月26日初版発行、5月17日二刷発行
SCM(社会的キリスト教運動)研究会
(サイト追記)本テキストは、『地の基震い動く時』の共同編集者、同志社女子大学・武邦保教授によるものです。引用させていただきます。同書 P.110
阪神淡路大震災から一年が経過しました。
しかし、この一年は今の日本人にとって、一生の間、責任をもって背負いつづけてゆく痛みの課題を《奇しくも戦後50年のその時に》よく教えられた日々でした。
なかでも、われら少数のキリスト者(求道者)は、「聖書」の記録する十字架の苦難のイエスに、今どのように聞き従うべきか、を問われ、求められています。
本書の著者、岩井健作氏は、すでにこの問いと求めを出版において受けとめて、小さき歩みを始めているSCM研究会叢書シリーズ②に、「聖書の読み方」を提案して協力して下さいました。
彼は、しかも今回の大震災の中心地で牧会を続けています。
彼ら夫妻の働きぶりを、その「手紙」と教会の「説教」から、また文書伝道誌の論文から抜粋させて頂き、ここに活字化いたしました。
本書の中から苦難の中にこそ「共生できる場」のある慰めを、共々にその人生のたたかいを通して読み取ろうではありませんか。
そして文中の岩井牧師の祈りに心も合わせようではありませんか。