雑録・日誌(1995 週報・降誕前・収穫感謝)

1995.11.26、神戸教会週報、降誕前第5主日、
収穫感謝日、謝恩日

(神戸教会牧師18年目、牧会37年、健作さん62歳)

(この日の礼拝説教)詩編 104:1-18、説教「初穂をささげる」


(1995年)
11月11日(土曜)

 社会福祉法人 神戸聖隷福祉事業団、理事会・評議員会。JR新長田駅南のジョイプラザ4F。

 神戸市立若松デイサービスセンター(老人のデイサービスと授産施設)。神戸市立だが事業は神戸聖隷福祉事業団へ委託。この付近は地震の被災の最もひどい所の一つ。

 更地・焼け跡・仮店舗・仮設住宅・建設作業など、人々の動きと流れが慌ただしい。

 閉会は、アキイエ・ニノミヤ宣教師の導きで全員が声を合わせて聖書を朗読し、ショートメッセージと祈りで始まる。

 色々な法人の理事会に出席するが、ここはなかなか「キリスト教」に気合が入っている。

 4月からは、同じく神戸市の委託で、JR兵庫駅北側のビル・キャナルで、授産・老人デイサービス・身障者デイサービス・障害者入浴など、7つのデイサービス事業が開始されるとのこと。

 新規採用47名(応募は177名)の中に、知人のS牧師の御子息の名もあり嬉しい思い。


11月13日(月曜)

 舞子ビラでの婦人会一泊研修。「教会の制度化と女性 ー パウロ以後」の入順子牧師(三木志染教会担任)の主題講演に教えられること多し。


11月14日(火曜)

 京都での教団宣教方策会議。

「震災と教会 ー 宣教の共有を目指して」がテーマなので、二日間だけ自主参加した。

 緊急に沖縄からの発題も加わり、ホットな問題提起があった。参加者は、全国各教区、神学校、常設・特設の委員会ほか、教団の各関係機関等から約100名。

 理解の多様さが教団の個性でもあるが、言葉の噛み合いはまだまだ途上にある。


11月17日(金曜)

 市民レベルの運動でキリスト教や仏教も参加している「緊急生活援助貸付金」受付は4回目。

 青木伝道師が参加。

 この日は325件(一世帯1万円)とのこと。

 困窮被災者の数は確実に増加の実感あり。

 私は午後、「地震とキリスト者」、夜は「戦後50年とキリスト教」を、社会事業同盟研修会、神戸YMCAの講座で講演。

 深夜0時、北落合の仮設住宅住まいの70歳近い女性から話しかけられた。

”今日は1万円貸してもろうて嬉しかった。震災後初めて南京町でソバを食べたら美味しかった。夜、酒を呑んだら、誰彼に話したくなってお宅にかけた。長田で全焼してな……夜遅く聞いてくれてありがとう……。”


11月19日(日曜)

 西大和教会(大阪教区)40周年記念・特別礼拝に招かれて応援。

 大阪からJR快速で約30分、奈良線王子駅から車で5分。

 大和川、国道25号線の交差するところの綺麗な教会。

 友人・高見敏雄牧師・まり子夫人の33年間の伝道・牧会の実りに接する思い。

 教会・幼稚園・障害者通所作業所が、三位一体の働きをしている。

 約100人の礼拝出席。恵まれた時を過ごす。

(1995年11月26日 神戸教会週報 岩井健作)


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1995年 週報

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