先週の言葉(1992 週報)

1992.10.4、神戸教会 週報
聖霊降臨節第18主日・世界聖餐日

(神戸教会牧師15年目、牧会34年、健作さん59歳)

この日の説教:エレミヤ 32:6-15、ガラテヤ 2:19-21
「信仰の証」岩井健作


 8月に大阪を出て11月の第27回教団総会会場到着まで約3ヶ月間、全国の諸教会を回って部落解放を訴えるキャラバン隊の小柳伸顕牧師の言葉。

 ”どの地方にも「我々は差別していない、運動が寝た子を起こしている」というキリスト者と、誰に言われたからという訳ではないのに、独り解放のために地味に働いているキリスト者がいる。同じ経典の聖書を読んでいてどうしてそうなのか。仏教はじめ各宗教共に考えてみる必要があるのではないか”

(9月28日、於モダン寺、同和問題に取り組む兵庫県宗教団体連絡会研修会席上において)

(サイト記)日本基督教団 部落解放全国キャラバン出発式
 日時:8月23日(日)午後4時半、会場:南大阪教会
 1部:礼拝、2部:壮行会。主催:日本基督教団 部落解放センター


 同じく全国走破全行程参加の谷本一広牧師。

 ”兵庫教区に来ると忘れられない出来事がある。私の姉は神戸の大きな教会で好きな青年と結婚を約束したが、被差別部落出身が理由で教会の役員が反対し結婚できなかった。また、自分の教会の友人は、教会の役員の娘さんと結婚の日取りまで決まっていたのに自殺をした。部落差別によることだった。兵庫教区の教会は本気で部落解放に取り組んでほしい。”

(9月28日、阪神・神戸教職懇談会席上にて)


 安仁屋政昭氏(沖縄国際大学教授)の言葉。

 ”「従軍慰安婦」という言い方で良いのか、「強制従軍」あるいは「軍隊慰安婦」ではないのか。また何故いままで実態が解明されなかったのか。『防衛庁戦史』の「不詳」の2文字に、疑いと痛みを持つことのできない日本人である事実から認識しなければならない。”

(9月28日、クリスチャンセンターでの講演「象徴天皇制下における沖縄の位置」の中で)


 神戸教会 9月30日(水)祈祷会での証、T.H兄の言葉

 ”僕はこの4月から神戸市の老人ホームに勤めている。施設管理の仕事だが、入居者のおじいちゃん、おばあちゃんからは大工さんと呼ばれている。ペンキ職人だった老人と次週から一緒に作業することにしていた月曜日、その老人の亡くなられたことを知らされた。身寄りなし。僕が最後に逢った人かもしれないと思うと、一日一日の重みがわかる。自分がいつも心の受け入れ体制を力を入れて作っていて当たり前だ。神に生かされている職場だと思う。”


 西宮教会は、約100年前、神戸教会の伝道により独立誕生した。

 その西宮教会は、創立100年で1億円を募金し、5000万円で有野台に開拓伝道をし、先週は北六甲教会となった。

 9月27日(日)北六甲教会 設立式。塚本潤一牧師の言葉。

 ”僕は自分の結婚式よりも今日は嬉しい。”


(1992年10月4日 週報掲載 岩井健作)


1992年 週報

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